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【市況】7日の米国市場ダイジェスト:ダウは117ドル安、原油相場の急落を嫌気


■NY株式:ダウは117ドル安、原油相場の急落を嫌気

NYダウ       ナスダック
終値 :17730.51  終値 :5101.81
前日比:-117.12   前日比:-40.46
始値 :17845.49  始値 :5139.46
高値 :17845.49  高値 :5139.78
安値 :17639.25  安値 :5082.23

7日の米国株式相場は下落。ダウ平均は117.12ドル安の17730.51、ナスダックは40.46ポイント安の5101.81で取引を終了した。先週、石油輸出国機構(OPEC)総会で生産目標が引き上げられ、NY原油先物相場が一時6%強の大幅下落となった。2009年以来の安値となっており、エネルギーセクター全体に売りが広がったことで終日軟調推移となった。セクター別では、食品・生活必需品小売や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。

原油相場が38ドルを下回る急落となり、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が軟調推移。ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は衛生管理問題が原因で翌四半期の業績悪化を示唆したことで、下落。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)はスウェーデン家電大手エレクトロラックスとの家電事業売却に関する合意解消を発表し、売られた。一方で、コーヒーメーカーのキューリグ・グリーン・マウンテン(GMCR)は、JABホールディング率いる投資家グループによる約139億ドルでの買収に合意し急騰。

著名投資家のカール・アイカーン氏は、ブリジストンが買収を発表していた自動車部品小売りのペップ・ボーイズ(PBY)の株式12.1%を取得したことを明らかにした。アイカーン氏は、ブリジストンを上回る15.50ドルでの公開買付けを提示しており、買収競争へ発展する可能性がある。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は123円37銭、米年内の利上げを織り込むドル買いが継続

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円47銭から123円22銭へ下落し123円37銭で引けた。予想を下回った米国の11月労働市場情勢指数を受けてドルは伸び悩んだほか、原油安を警戒したリスク回避の円買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.0796ドルへ下落後、1.0855ドルへ上昇して1.0837ドルで引けた。予想を下回ったドイツ10月鉱工業生産を嫌いユーロ売りが優勢となったのち、米国の債券利回り低下に伴うドル売りが強まった。ユーロ・円は133円30銭から133円86銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.5079ドルから1.5047ドルへ下落。ドル・スイスは、1.0031フランから0.9992フランへ下落した。


■NY原油:続落で37.65ドル、供給過剰状態の継続懸念で売り

NY原油は続落(NYMEX原油1月限終値:37.65↓2.32)。38.89ドルから37.50ドルまで下落した。4日の石油輸出国機構(OPEC)の定例総会で、減産見送り、生産目標棚上げとなり、世界的な供給過剰状態が続くとの懸念が広がり、原油の売りが優勢になったとの見方。

また、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測から、ドル高傾向になっていることによる割高感。さらに、原油安が一因ではあるが、米株が大幅安になっていることなども、売り圧力になったもよう。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  17.54ドル -0.265ドル(-1.49%)
モルガン・スタンレー(MS) 34.68ドル -0.640ドル(-1.81%)
ゴールドマン・サックス(GS)185.49ドル -4.500ドル(-2.37%)
インテル(INTC)      34.99ドル +0.050ドル(+0.14%)
アップル(AAPL)      118.28ドル -0.750ドル(-0.63%)
グーグル(GOOG)      763.25ドル -3.560ドル(-0.46%)
フェイスブック(FB)    105.61ドル -0.570ドル(-0.54%)
キャタピラー(CAT)     68.36ドル -1.620ドル(-2.32%)
アルコア(AA)       9.04ドル -0.300ドル(-3.21%)
ウォルマート(WMT)     60.50ドル +0.840ドル(+1.41%)
スプリント(S)       3.63ドル +0.100ドル(+2.83%)

《NO》

 提供:フィスコ

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