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【市況】明日の株式相場見通し=市場マインド改善で続伸、売買代金減少には警戒感

 あす(8日)の東京株式市場は、きょう日経平均株価が反発に転じたことや、外国為替市場での円安傾向持続を好感して、売り物薄のなか買い優勢で続伸の推移となりそうだ。
 市場関係者からは「きょうの上昇で、200日移動平均線(1万9471円=7日)割れを回避できたことに加え、25日移動平均線(1万9609円=同)を直ちに上回ってきたことで、深押し懸念が緩和されてきた」との見方が出ていた。
 ただ、きょうの東証1部の売買代金は、6日ぶりに2兆円を下回る1兆8918億円と、10月20日以来約1カ月半ぶりの低水準となった。買い手控え姿勢が根強いことは考慮しておきたい。したがって、海外株式相場や外国為替市場の変動により株価指数先物主導で、現物市場に波乱が及ぶ可能性もある。
 週明け7日の東京株式市場は、朝方から買い優勢のスタート。その後も一段高となり上げ幅が一時300円を超える場面もあった。ただ、後場に入ってじりじりと上昇幅を縮小した。日経平均株価終値は、前週末比193円67銭高の1万9698円15銭と反発した。
 日程面では、7~9月期の国内総生産(GDP)、11月の景気ウォッチャー調査、10月の国際収支に注目。海外では、欧州連合(EU)財務相理事会、中国11月の貿易統計、ユーロ圏7~9月期国内総生産(GDP)改定値が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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