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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は122円台で推移か、欧米株安を意識してリスク選好的な円売り縮小も


12日のドル・円は東京市場では122円74銭から123円04銭で推移。欧米市場でドルは一時122円56銭まで下落し、122円62銭で引けた。

本日13日のドル・円は122円台で推移か。欧米株安や米長期金利の低下を意識してリスク選好的な円売りは縮小する見込み。

米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は12日の講演で、米国の中立的な実質短期金利は極めて低水準である公算が大きいとの見方を示した。ダドリー総裁は、米連邦公開市場委員会(FOMC)では、金融引き締めの適切な開始時期について慎重に検討する必要があると指摘した。

ダドリー総裁は利上げ開始の時期については具体的に言及しなかったが、金融政策の引き締め(利上げ)のペースは、かなり緩やかになる見込みであると伝えた。米国の金融政策にも影響を与える世界経済の見通しについて、ダドリー総裁は中国経済の減速や商品市況の下落の影響はあるものの、数カ月前との比較では「度合いは和らいでいる」と指摘した。

市場関係者の間では、ダドリー総裁は12月に利上げを開始することについて異論はないはずとの見方が多いようだ。しかしながら、ダドリー総裁を含めて地区連銀総裁の多くは「利上げのペースは経済次第であり、現時点では緩やかなペースでの利上げが妥当である」と指摘している。12月に利上げが開始される可能性は高いとみられているが、市場関係者の一部は2度目の利上げは来年6月以降になると想定している。

《SY》

 提供:フィスコ

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