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【市況】10日の香港市場概況:ハンセン指数は4日続落、世界経済の減速懸念などを嫌気


10日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比325.07ポイント(1.43%)安の22401.70ポイントと4日続落し、本土企業株で構成されるH株指数は191.67ポイント(1.82%)安の10314.74ポイントと3日続落した。売買代金は821億5300万香港ドル(9日は795億3900万香港ドル)。

世界景気の減速懸念が重荷。経済協力開発機構(OECD)が9日、2015年と16年の世界・実質国内総生産(GDP)成長率予測を6月時点から下方修正したことなどが嫌気されている。寄り付き直後に公表された10月の中国物価統計で、消費者物価指数(CPI)の上昇率が1.3%にとどまり、予想(1.5%)と前月実績(1.6%)を下回ったことも、中国内需の弱さを連想させた。指数は寄り付き後から下げ幅を広げている。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち48が下落)。中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が4.4%安、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(992/HK)が4.2%安、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が4.1%安と値下がり率上位に並んだ。マカオのカジノ株も安い。

銀河娯楽集団(27/HK)が4.0%、金沙中国(1928/HK)が3.3%ずつ値を下げた。11月のカジノ収入が前年同月比で減少すると複数のブローカーが予測したこともマイナス材料となっている。時価総額上位のエネルギー株や本土系銀行株なども下落した。

H株指数の構成銘柄もさえない。なかでも自動車株の下げが目立つ。比亜迪(BYD:1211/HK)が8.3%安、長城汽車(2333/HK)が3.8%安、東風汽車集団(489/HK)が2.6%安と値を下げた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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