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【市況】メガバンクの底堅い値動き等がセンチメントを良好にさせる【クロージング】


10日の日経平均は小幅に続伸。28.52円高の19671.26円(出来高概算20億6000万株)で取引を終えている。経済協力開発機構(OECD)による世界経済見通しの引き下げが嫌気された米株安の流れを受けて、利食い先行の展開となった。しかし、寄り付きの19457.05円を安値に下げ幅を縮め、その後は19500円を挟んでの底堅さが意識されるなか、後場半ばにはプラスに転じている。

もっとも、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、テルモ<4543>、KDDI<9433>、エーザイ<4523>など指数インパクトの大きい値がさの一角がけん引する格好。規模別指数では大型株指数のみがプラスであり、東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めている。日経平均が強含みとなる一方で、TOPIXはマイナスだった。

値下がり数が過半数を占めるなど、本来であれば地合いの悪さが意識されやすいところではあるが、日本郵政<6178>、かんぽ生命保険<7181>、ゆうちょ銀行<7182>の郵政グループ3社が終日強い動きをみせていたこと、メガバンクの底堅い値動き等がセンチメントを良好にさせている。決算がピークを迎えているなかで様子見ムードが強まりやすいことからみれば、相当地合いは良いだろう。

郵政グループについてはインデックスイベントによる需給面が影響している。明日は需給の反動が出てくる可能性はありそうだが、資金回転も利いている需給状況であり、利益確定の資金がさらに新興市場の中小型株などへの物色に広がりをみせてくる可能性もある。新たな物色対象を探る動きも活発化しよう。

《AK》

 提供:フィスコ

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