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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サンケン、ツムラ、テルモ、太陽誘電

■サンケン電気 <6707>  488円  +65 円 (+15.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 サンケン電気<6707>が急騰。同社は5日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1720億円から1620億円(前期比0.8%増)へ、営業利益を130億円から80億円(同28.6%減)へ、最終利益を81億円から25億円(同68.5%減)へそれぞれ大幅に減額した。パワー半導体に強みを持つ電子部デバイスメーカーだが、テレビや産業機械向けなどを中心に需要減速が顕著となっている。売上高が想定を下回り、それに伴う工場稼働率の低下から最終利益は従来見通しの3分の1以下に落ち込む見通し。ただ、株価は8月初旬以降、業績変調を織り込むかたちで低迷しており、目先材料出尽くしから買い戻しが加速した。

■ツムラ <4540>  3,295円  +349 円 (+11.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 5日、ツムラ <4540> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比9.6%増の100億円に伸び、従来の7.5%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料。医療用漢方製剤の営業活動において、漢方医学や漢方製剤に対する医師の情報ニーズの多様化に対応するための「疾患・症状別アプローチ」などが奏功し、3.5%の増収を確保した。業務の効率化などによる販管費の削減も一転増益に貢献した。

■エレコム <6750>  1,550円  +112 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 5日に決算を発表。「上期経常が8%増益で着地・7-9月期も13%増益」が好感された。エレコム <6750> が11月5日大引け後(15:30)に決算を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.7%増の35.6億円に伸びたが、通期計画の80億円に対する進捗率は44.5%となり、5年平均の43.5%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒エレコムの詳しい業績推移表を見る

■ツクイ <2398>  1,405円  +83 円 (+6.3%)  11:30現在
 ツクイ<2398>が大幅続伸、年初来高値を更新。引き続き4日に発表した16年3月期単独業績予想の営業利益を27億4700万円から29億1600万円(前期比16.2%減)への上方修正を好感した買いが入っているほか、前日に発表した10月の介護サービス利用状況で、利用者数が5万1813人(前年同月比6.4%増、前月比0.9%増)とプラス成長を続けていることを好感した買いが入っている。なお、5日付で投資判断「B」を継続しつつ、フェアバリューを900円から1200円に引き上げたいちよし経済研究所では、4日に発表した第1次中期経営計画で通所介護を軸とした戦略で利益成長を狙う方針を評価。18年3月期に売上高818億6000万円、営業利益57億3000万円を目指す計画をやや挑戦的な目標としている。

■テルモ <4543>  3,885円  +225 円 (+6.2%)  11:30現在
 5日、テルモ <4543> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比5.1%増の357億円に伸びて着地したことが買い材料。北米を中心に海外でカテーテル(医療用細管)の販売が伸び、11.1%の増収を達成したことが寄与。コスト削減による採算改善なども増益に貢献した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の32円→38円(前期は30.5円)に増額修正したことも支援材料。

■きんでん <1944>  1,634円  +92 円 (+6.0%)  11:30現在
 きんでん<1944>が急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付でレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ、目標株価を1900円から2000円に引き上げた。収益の大半を占める国内事業については通信キャリアの設備投資抑制の影響で受注及び完工高が低迷している情報通信部門を除くと想定を上回る状況で推移しており、全体としてポジティブな事業環境にあると指摘。今16年3月期通期業績を連結営業利益で会社側計画の280億円(前期実績293億2500万円)に対して従来予想の320億円から325億円へ、来期予想を340億円から350億円に引き上げている。

■太陽誘電 <6976>  1,869円  +99 円 (+5.6%)  11:30現在
 5日、太陽誘電 <6976> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.9倍の138億円に急拡大し、従来予想の100億円を上回って着地したことが買い材料。スマートフォンなど向け電子部品で高付加価値品の販売が大きく伸びたことが寄与。円安による収益押し上げ効果や原価低減による採算改善も大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の190億円→230億円に21.1%上方修正。増益率が21.4%増→46.9%増に拡大する見通しとなった。

■ジェイアイエヌ <3046>  4,785円  +230 円 (+5.1%)  11:30現在
 ジェイアイエヌ<3046>が大幅反発。5日の取引終了後に発表した10月度の月次売上高状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比19.9%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。9月に続いて「JINS CLASSIC」シリーズの新型投入を行ったことで新型のラインアップが全て出揃った効果があったほか、「JINS CLASSIC」中心の広告宣伝を行ったことも売り上げ増に寄与した。なお、全店売上高は同25.0%増だった。

■船井総研HD <9757>  1,907円  +84 円 (+4.6%)  11:30現在
 5日、船井総研HD <9757> が15年12月期の連結経常利益を従来予想の31.5億円→35.5億円に12.7%上方修正。増益率が4.0%増→17.2%増に拡大し、3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。住宅・不動産向けや医療・介護向けのコンサルティング業務の受注が伸びることが寄与。業種別経営研究会による会費収入の増加も上振れに貢献する。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の34円→36円(前期は32円)に増額修正したことも支援材料。同時に、12月末割当で1→1.2の株式分割を実施すると発表。流動性の向上などを好感する買いも向かった。

■日テレHD <9404>  2,210円  +91 円 (+4.3%)  11:30現在
 5日、日テレHD <9404> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の500億円→530億円に6.0%上方修正。増益率が2.7%増→8.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。地上波テレビ放送の視聴率が好調で、広告収入が想定より伸びることが寄与。コスト管理の継続も利益上振れに貢献する。

■ライオン <4912>  1,216円  +46 円 (+3.9%)  11:30現在
 ライオン<4912>が3日続伸、年初来高値を更新した。同社は5日の取引終了後、15年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。売上高は2740億2700万円(前年同期比3.3%増)、営業利益は110億7000万円(同50.8%増)、純利益は74億1300万円(同51.4%増)と大幅な増益を達成し、これを好感する動き。オーラルケア分野やビューティケア分野などの一般用消費財事業では高付加価値品が好調に推移、原材料価格の低減などが利益を押し上げている。通期業績は売上高3750億円(前期比2.1%増)、営業利益142億円(同14.5%増)、純利益85億円(同15.4%増)と従来見通しを据え置いた。

■ミネベア <6479>  1,448円  +54 円 (+3.9%)  11:30現在
 ミネベア<6479>が上値追い。前日まで5日続伸と戻り足を強めていたが、きょうも目先利益確定の売りをこなす強さをみせている。同社は5日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を6500億円から6800億円(前期比35.8%増)へ増額する一方、営業利益を675億円から660億円(同9.8%増)へ、最終利益を500億円から480億円(同20.3%増)へ下方修正した。スマートフォン向けLEDバックライトなどの伸び悩みを考慮した。ただ、トップラインは想定を上回り、最終利益は減額したとはいえピーク利益更新見通しに変化はなく、買い安心感につながったようだ。未定としていた期末配当は前年実績に対し4円増配となる10円とし、年間20円配当とすることを発表したこともポジティブに働いている。

■クボタ <6326>  1,940.5円  +69.5 円 (+3.7%)  11:30現在
 5日、クボタ <6326> が決算(米国会計基準)を発表。15年12月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比13.7%増の1177億円に伸びて着地したことが買い材料。政府補助金が回復した中国で農業機械の販売が大きく伸びた機械部門が収益を牽引した。円安による採算改善なども増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の1700億円→1750億円に2.9%上方修正した。併せて、従来未定としていた今期の年間配当は28円(前期は28円)実施する方針とした。

■オイレス工業 <6282>  2,048円  +71 円 (+3.6%)  11:30現在
 オイレス工業<6282>は大幅反発。同社は5日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を629億円から609億円(前期比1.6%減)へ、営業利益を62億円から52億円(同14.5%減)へそれぞれ減額した。軸受け機器事業は海外で自動車メーカー向けに伸びたが、海外展開の積極化に伴う販管費の増加が利益を押し下げている。建物向け免震装置などの低迷も響いており、売上高、営業利益予想ともに今期2度目の下方修正となった。しかし、同社は自己株式を除く発行済み株式数4.48%相当の150万株、31億5000万円を上限とする自社株取得枠の設定を発表、11月9日から16年2月29日の期間内に取得する方針で、高水準の株主還元策がサプライズとなり株高基調を後押ししている。

■日本化薬 <4272>  1,315円  +34 円 (+2.7%)  11:30現在
 5日、日化薬 <4272> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.42%にあたる800万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は15年11月6日から16年9月30日まで。同時に、16年3月期の連結経常利益を従来予想の256億円→220億円に14.1%下方修正。従来の1.7%増益予想から一転して12.6%減益見通しとなったが悪材料視されなかった。

●ストップ高銘柄
 アルファクス <3814>  508円  +80 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 カネミツ <7208>  1,079円  +150 円 (+16.2%) ストップ高   11:30現在
 アテクト <4241>  1,117円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 LCAHD <4798>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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