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【材料】シマノが3日続伸し連日で最高値を更新、部品高競争力・継続的業績拡大に期待した買いが続く

 シマノ<7309>が3日続伸し連日で最高値を更新。一時2万円相場にあと280円と迫る場面もあった。引き続き、同社の世界での自転車部品の競争の高さや継続的な業容拡大に期待した買いが優勢となっているようだ。同社株価は7月28日に2015年12月期連結業績予想の増額修正を発表したものの、市場予想に未達との見方から売り急ぐ格好となり、日経平均の8月3~4週の暴落展開のなか、8月25日には1万3240円と昨年10月安値水準となり、3月に付けた従来の最高値から6120円(31.6%)下落となった。
 しかし、その後はマウンテンバイクで荒野を駆けあがるように、10月5日には1万9000円台を回復、今日までの9日間では22日の140円安はあったものの、この日高値までだと前日比1520円の上昇となる。ただ、その後は、利益確定売りも出て上値は重い展開に。

 欧米を中心としたスポーツタイプ自転車が東南アジアブランドでも先進国向けに登場しはじめるなか、自転車部品世界最大手の同社はシンガポールを拠点として主要部品、変速機やアルミフレーム、クロモリフレーム等々のロードレ-ス向けやマウンテンバイク向けの精密かつ頑丈な部品を供給している。輸出比率は9割に上るが、1980年代後半から業容拡大が鮮明化。2009年12月期には1ドル90円台突破の円高展開とあって大幅減収経常減益となったが、それも1期のみ、増収経常2ケタ伸長が続く。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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