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【市況】今週の【早わかり株式市況】 レンジ相場の上限に接近、欧州金融緩和観測で上昇


 今週の株式市場は、日経平均が前週末の2日間で400円上げていただけに、利益確定売りが優勢となり、3日ぶりに反落してスタート。
 その後は月末の日銀金融政策決定会合など重要イベントを控えて様子見ムードが強い中、薄商いながらも円安基調を追い風に日経平均は上値追いが続き、ほぼ1ヵ月半ぶりに1万8500円を回復。だが翌日には一転して売り優勢となり、再び1万8500円を割り込んだ。前週に続き、方向感に乏しい展開となった。
 しかしながら、週末はドラギECB総裁の発言で欧州が追加金融緩和に踏み切るとの期待が高まり欧米株式市場をはじめ世界株高となったことを受け、日経平均は一時500円近く上げ1万8900円台乗せまで買い進まれ、大幅に反発。8月下旬からのレンジ相場の上限に急接近した。

 日経平均は、前週比533円(2.92%)高の1万8825円と大幅反発し、8月31日以来約2ヵ月ぶりの高値水準で取引を終えた。週間の振れ幅は837円と前週の639円から拡大した。


 来週は、昨日のシカゴ日経平均先物が大取終値比340円高となっているだけに、8月下旬にかけた急落以後のレンジ相場(1万7500円-1万9100円)を突破するか注目したい。また、27日からのFOMC(結果発表は29日早朝)や30日の日銀金融政策決定会合と相次いで開催される重要イベントに加え、本格化した決算発表に注視が必要であろう。

◆マーケット・トレンド(10月19日~10月23日)

【↓】 10月19日(月)―― 3日ぶりに大幅反落、利益確定売りで160円安
 日経平均 18131.23( -160.57)  売買高18億7544万株 売買代金 1兆9952億円

【↑】 10月20日(火)―― 薄商いの中を反発、米株高・円弱含みで
 日経平均 18207.15( +75.92)  売買高17億8157万株 売買代金 1兆8235億円

【↑】 10月21日(水)―― 1ヵ月半ぶり1万8500円、買い戻しで大幅続伸
 日経平均 18554.28( +347.13)  売買高21億2166万株 売買代金 2兆2258億円

【↓】 10月22日(木)―― 薄商いのなか118円安、3日ぶりに反落
 日経平均 18435.87( -118.41)  売買高18億4240万株 売買代金 1兆9835億円

【↑】 10月23日(金)―― 389円高と大幅反発、欧州緩和期待で2ヵ月ぶり高値
 日経平均 18825.30( +389.43)  売買高21億2785万株 売買代金 2兆5642億円

◆セクター・トレンド(10月19日~10月23日)

(1)前週急落した郵船 <9101> など海運、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼株が急反発
(2)東京海上 <8766> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株も大幅高
(3)円安で村田製 <6981> など電機、ホンダ <7267> など自動車といった輸出株も堅調
(4)内需株はNTT <9432> など通信、JT <2914> など食品株は高いものの、
  セブン&アイ <3382> など小売りはさえない
(5)国際石開帝石 <1605> など鉱業、JX <5020> など石油といった原油関連株は低調続く

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