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【市況】材料系の中小型株などでの短期的な値幅取り狙い/ランチタイムコメント


 日経平均は大幅に続落。363.24円安の17871.50円(出来高概算12億8000万株)で前場の取引を終えた。米株安の流れからシカゴ先物清算値(18095円)にさや寄せする格好から続落で始まった。その後は心理的な支持線となる25日線や節目の18000円処での底堅さが意識されていたが、これをあっさり割り込むと、その後も断続的な売りに押される格好となっている。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、全体の8割を超えている。セクターでは、水産農林が辛うじてプラスをキープした他は32業種が下落となり、鉱業の下落率は4%を超えている。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、KDDI<9433>、京セラ<6971>、ダイキン<6367>、日東電<6988>、ホンダ<7267>、TDK<6762>などが重石に。

 日経平均は25日線辺りでの踏ん張りに期待していたが、あっさりこれを割り込んでしまっている。直近のリバウンドに対する調整の範囲内ではあるが、センチメント悪化によって押し目買いは入りづらいだろう。10月5日の上昇局面で17775-17869円辺りにマドが空いているが、マド上限レベルまでの調整は完了している。マド埋めを意識してもあと100円程度であり、この辺りからの下げ渋りに期待したいところ。
 物色としては、JPモルガン・チェース、インテル、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどが時間外で弱い動きをみせていることから、今晩の米国市場への警戒もあって主力処は手掛けづらい。材料系の中小型株などでの短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうである。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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