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【通貨】今日の為替市場ポイント:東京市場休場で主要通貨の取引は動意薄の状態が続く見込み


9日のドル・円相場は、東京市場では119円84銭から120円21銭でやや堅調推移。欧米市場でドルは120円35銭まで上昇し、120円20銭で取引を終えた。


本日12日のドル・円は120円台前半で推移か。東京市場は休場となることや中国、欧米諸国の主要経済指標の発表は特に予定されていないことから、ドル・円などの主要通貨の取引は動意薄の状態が続く見込み。


報道によると、9日に採択された国際通貨基金(IMF)の国際通貨金融委員会(IMFC)の共同声明では、「過度の市場変動や好ましくない波及を抑えるためには、政策スタンスの慎重な調整と明白で効果的な伝達が不可欠」との認識が示された。


IMFCの声明は、世界経済の成長鈍化が原因で各国が通貨の切り下げに動くことを強くけん制する目的があるとみられる。市場参加者の間では、欧州中央銀行(ECB)や日本銀行による追加緩和はIMFCの声明内容に反する行為ではないとみられているが、「政策スタンスの慎重な調整」が伴っていることが必要だ。


市場が追加緩和を望んでいるから、それに応えるべきであるとの主張は容認されないかもしれない。市場関係者の間からは、日本銀行が10月末に追加緩和を行うことは少々難しくなったとの声が聞かれている。

《MK》

 提供:フィスコ

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