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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月9日

 9日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比297円高の1万8438円で、先月9日以来1カ月ぶりの水準まで回復してきた。前日の米国株の上昇、本日の中国株の上昇で投資家心理が改善。連休前ではあるものの幅広い銘柄に買い注文が入った。東証1部上場全銘柄で算出される指数トピックスは8月31日以来の水準まで上昇。出来高もまずまずの水準で市場の雰囲気はやや変わった感がある。

 昨日の米国市場は9月のFOMC議事要旨の内容を好感してダウ平均が5日続伸。フシ目の1万7000ドル台を回復し、8月19日以来の高値をつけてきた。ダウ平均の5連騰は昨年12月以来。原油先物(WTI)の上昇も投資家心理に好影響を与えている。さて、米国株の急ピッチな戻りに乗せられて、東京市場も意外な値上がりを演じている。本日は3連休前の週末ながら日経平均は序盤から大きく上昇。後場に入っても断続的に買いが入り続け、結局はこの日の高値引けに。日経平均は指数算出寄与度の高いファーストリ <9983> の大幅下落でややゲタを外されたが(ファーストリ1社で190円のマイナス)、トピックスは日経平均を上回る上昇率を見せ、直近9月の高値を超えるなどチャートの形の上でも底入れを強めつつある。ここまで大きく売り込まれてきた銘柄の買い戻しも活発化し、8月から始まった一連のリスクオフの動きは一巡したようだ。もっとも、景気減速という重しは変わっておらず、目先の上値はある程度限定的に見ておく必要もあるだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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