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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):イオンモール、ミネベア、日本紙、クラリオン

■イオンモール <8905>  2,041円  +145 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 7日、イオンモール <8905> が決算を発表。16年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比8.9%増の196億円と、従来予想の185億円を上回って着地したことが買い材料。新規ショッピングセンターの開設効果に加え、既存モールにおける大型改装が奏功し、国内事業の収益が伸びたことが寄与。販管費の抑制なども増益に貢献した。

■イオンファンタジー <4343>  1,812円  +67 円 (+3.8%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>が反発。同社は7日引け後、16年2月期の中間期の連結決算を発表。売上高は前年同期比17.3%増の278億6000万円に、営業利益は同27.6%減の12億6700万円となった。売上高はファンフィールドとの合併や海外事業の売上増加により当該期間での過去最高を記録したものの、積極的な出店や合併による一時的なコスト増、人民元の切り下げによる為替差損などが発生したため増収減益で着地。市場では、一時的なコスト増よりも売上高過去最高が評価されているようだ。

■ミネベア <6479>  1,332円  +46 円 (+3.6%)  本日終値
 ミネベア<6479>が3日ぶり反発。LEDバックライトの中国スマートフォン向け需要の減速を嫌気材料に9月29日に1233円の年初来安値をつけたが、思惑先行で売られ過ぎている部分もあるようだ。時価近辺は依然として昨年10月中旬以来の安値水準で値ごろ感が漂う。LEDバックライトは全体ベースでは大手顧客向けが上振れし、中国向け不振を補うとの見方も出ている。立花証券企業調査部では16年3月期の同社の最終利益は会社側計画の500億円から10億円程度上振れする可能性を示している。

■日本製紙 <3863>  2,034円  +68 円 (+3.5%)  本日終値
 7日、日本紙 <3863> が特種東海 <3708> と段ボール原紙および重袋用・一般両更クラフト紙事業で提携することで基本合意したと発表したことが買い材料。提携により、両社は同事業の販売機能を統合するほか、特種東海の島田工場を分社化し同社は新製造会社へ出資する。古紙価格の高止まりや原燃料価格上昇など厳しい事業環境が続く製紙業界で、コスト・品質競争力の強化や効率的販売体制の構築、サービスの強化を図る。なお、最終合意は16年10月をメドに実施するとしている。

■クラリオン <6796>  413円  +8 円 (+2.0%)  本日終値
 クラリオン<6796>は全体軟調相場に抗し、材料株特有の強さを発揮して新値圏で売り物を吸収、なお上値慕いの動きをみせている。日本国内や欧米など先進国で市場が急速に立ち上がっている安全運転支援システム(ADAS)では、駐車する際の“目”となる車載カメラの需要が旺盛だ。同社はアラウンドビューモニター(自動車の4隅にカメラを設置することにより上から見たように画面上で画像を合成する技術)で高実績を持ち、「16年3月期の同商品売上高は290億円と前期比15%の伸びが見込まれている」(国内中堅証券企業調査部)状況にあり、株価の支援材料として意識されている。同商品分野では既に次世代デジタル方式の開発に至っていることで、日立グループが実用化を進める自動駐車システムでも同社は重要な役割を担う可能性が高いとみられている。

■ジグソー <3914>  11,300円  +200 円 (+1.8%)  本日終値
 ジグソー<3914>が4日ぶりに反発。同社は7日、インターネットインフラ・システム開発・モバイルデータ通信・ビッグデータ解析・セキュリティー・M2Mなどの特定領域に強みを持つ多くの企業と連携し大きなマーケット獲得を目指すコンソーシアム「JIG-SAW Sales Alliance Program for D.U」にFFRI<3692>など新たに6社が参画したと発表。今後の展開が期待されているようだ。このコンソーシアムは、ジグソーが持つIoT分野のオリジナルサービスおよびオリジナルコンポーネントと、パートナー各社が持つデータストア・クラウド機能やインターネットインフラ機能などを連携し高付加価値のサービス提供を目指す。

■ルネサス <6723>  689円  +12 円 (+1.8%)  本日終値
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が堅調。同社はきょう、先進運転支援システム(ADAS)向けにサラウンドビューシステムの初期開発に最適な開発キット「ADASサラウンドビューキット」を10月下旬に発売すると発表した。従来、サラウンドビューシステムを開発するためには車載カメラの調達やカメラ映像の接続インターフェースの開発などが必要だったが、このキットは「ADASスタータキット」と組み合わせることで早期にシステム開発に着手できる。

■ツガミ <6101>  525円  +8 円 (+1.6%)  本日終値
 ツガミ<6101>、オークマ<6103>、東芝機械<6104>など工作機械メーカーが軒並み高に買われ、産業ロボットを手掛けるファナック<6954>や安川電機<6506>などもしっかりした動き。寄り前に発表された8月の機械受注は設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」が、3カ月ぶりプラス転換を見込んでいた市場コンセンサスに反して前月比5.7%減と低調だった。本来であればネガティブサプライズとなるところだが、関連銘柄の株価は総じて上値を指向している。これについて市場では「機械など設備投資関連は中国リスクが顕在化したころからショートポジションの対象となっており、空売り比率が高い銘柄も多く、その反動」(国内ネット証券大手)と指摘する。きょうは全体が売られているものの、前日までは先物主導の売り仕掛けも跳ね返される地合いの強さで、売り手仕舞いの動きが足もとの逆回転現象につながっている。

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