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【市況】<マ-ケット日報> 2015年8月25日

 25日の市場は日経平均が大幅に6日続落。終値は前日比733円安の1万7806円で、2月10日以来、約半年ぶりの安値をつけて引けた。取引時間中は800円近い下げ幅を記録して1万8000円台を深々と割り込む場面も。この日も前日の米国株急落と本日の中国株下落が直接の売り材料となり、昨日に匹敵する下げ相場となってしまった。東証1部の出来高47億株、売買代金4.9兆円はともに本年最大で、出来高面では目先売りのピークとなる可能性も。

 昨日の米国市場は中国ショック拡大を受けてダウ平均が大幅に5日続落。終値は1万6000ドル台を割り込み、昨年2月以来、1年半ぶりの水準まで下げてきた。ダウ平均の下げ幅は約4年ぶりの規模で、一時は過去最大となる1000ドル超えの下げ幅も示現していた。下げ止まらない中国株に当局が目立った行動を起こしていないことも売りが止まらない一因となっている。さて、中国発の世界同時株安が止まらないなか、本日の東京市場は米中の株安や円高(海外では一時116円台を示現)を受けて、日経平均が序盤から1万8000円台を割り込む急落展開に。あまりの下げピッチの速さに中頃には売り方が買い戻すリバウンド的な動き(一時294円高)が見られたが、買い戻しが一巡すると再びマイナス圏へ逆戻りし、そのままほぼ安値圏での引けとなっている。日中の上下幅は1000円以上にも。ただ、このように安値圏で株価が大きく乱高下してきたということは、売り方が一辺倒に攻め切れなくなってきた表われともいえる。目先的にはもう一度急落場面があったら短期的な底入れとなる可能性が出てこよう。ポイントとして昨日の夜間取引で日経平均先物がつけた安値1万7160円辺りが下値として意識されるかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)

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