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【市況】<マ-ケット日報> 2015年8月20日

 20日の市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前日比189円安の2万33円で、7月10日以来、約1カ月半ぶりの安値をつけて引けた。前日の米国株下落に中国の景気不安・株安が加わりこの日も株価は下げ止まらなかった。主力株への換金売りも続き、前日の日経平均に続きトピックスも75日移動平均線を割り込んでしまった。マクロ景気に対する漠然とした不安感がじわりと相場を圧迫してきている。

 昨日の米国市場は年内の利上げ観測と原油先物安を受けてダウ平均が大幅続落。今年1月30日以来約半年ぶりの安値で取引を終えた。7月のFOMC議事要旨で年内利上げの見方が強まり改めてこれを織り込む動きに。また、原油先物(WTI)が6年5カ月ぶりの安値をつけたことで、ダウ平均は一時230ドル安近く売り込まれる場面もあった。さて、中国の景気減速がボディーブローのようにじわりと効き出している状態で、本日の東京市場は引き続き主力株が売られる展開となった。米国株が調整色をやや強めたことも外国人の動きをネガティブなものに変えており、以前よりも押し目買いが効きにくくなっている。日経平均のチャートは7月以来の75日移動平均線割れ。それも三羽烏(上値・下値切り下げの日足陰線が3日以上続けて出る崩れ足)で割り込んだとあっては、この先しばらくは調整局面入りするシナリオも持っておかねばならないだろう。政府・日銀に政策発動余地があるためシビアな調整にはならないが、他に材料が見当たらないため買いは慎重に行いたい。(ストック・データバンク 編集部)

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