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【市況】<マ-ケット日報> 2015年8月18日

 18日の市場は日経平均が反落。終値は前日比65円安の2万554円だった。前半は米国株上昇の流れに乗って小高く推移していたが、後半は中国上海株の下げ幅拡大によって弱含む展開となってしまった。東証1部の出来高は18億株とこの日も20億株の大台に達しない低水準。マクロ的な買い材料不在で世界的にも様子見ムードが広がっている。

 昨日の米国市場は住宅関連指標の改善を好感してダウ平均が3日続伸した。朝方は一部景気指標の悪化を受けて130ドルほど値下がりする場面があったが、その後は住宅指標の改善を好感してすぐにプラス圏へと回復してきた。原油安が重荷となって上げ幅を広げるには至らなかったが、ダウ平均は直近の安値1万7300~400ドル辺りで下値を固めつつあるようだ。一方、東京市場は序盤こそ買い先行となったものの、その後はマクロ的な材料不在で物色が広がらず、中頃からは中国株の下落に合わせた先物売りでマイナス圏へと転落してしまった。国内消費の低迷と中国景気減速によるマクロ面の重荷が外せず、市場の先高期待はややトーンダウンしているようだ。日経平均のチャートもレンジ内で方向性を失っている状態で、1週間前につけた人民元切り下げショック直前の高値(2万946円)を早期に取り戻す動きは出来高面からも見えてこない。個別では先物への仕掛け的な売りの影響からファーストリ <9983> が下げ、1社で日経平均を40円弱下押しさせている。(ストック・データバンク 編集部)

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