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【市況】<マ-ケット日報> 2015年8月14日

 14日の市場は日経平均が反落。終値は前日比76円安の2万519円だった。昨日に急反発した反動や中国経済への懸念から買いが見送られたようである。東証1部の出来高は今月最低。お盆休みで市場参加者が少なかったことも動意の乏しい一因となった模様。

 昨日の米国市場は中国の3日連続の通貨切り下げを受けながらもダウ平均は3日ぶりに小反発した。中国当局によると元の切り下げはこの日で一巡とのこと。これにより市場にはひとまずの安心感が戻っている。一方、原油先物(WTI)が6年5カ月ぶりの安値をつけたことが重荷となり、ナスダック指数やS&P500種は小反落へ。さて、昨日の反発でひと息ついた東京市場だが、本日はお盆休みの週末で積極的な売買は見られず、ほぼ終日マイナス圏での推移となった。午前10時15分頃に発表される中国人民元の基準値は実質切り下げとならず、この日は4日ぶりに人民元の乱は起きなかった。しかし、株価暴落時もそうであったように、中国当局の慌てた市場介入(政策発動)は、裏を返せばそれだけ中国景気への不安が隠されているとも受け取れ、今しばらくは中国の景気動向に注意しなければならないであろう。景気といえばユーロ圏の4-6月GDPが今晩、週明け17日には日本の4-6月GDPが発表され、来週はこれらにも注意が必要だ。(ストック・データバンク 編集部)

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