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【市況】<マ-ケット日報> 2015年8月11日

 11日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前日比87円安の2万720円だった。前半は米国株の急反発を受けて2万900円台の高値を示現していたが、中国人民元切り下げの発表を受けた中頃から下げに転じてしまった。本日はトピックスも下げてこちらは10日ぶりの反落。日経平均は6月24日のザラバ高値(2万952円)にあと6円と迫ったが一気に超えることはできなかった。

 昨日の米国市場は中国株高や大型買収を好感してダウ平均が8日ぶりに大幅反発した。米著名投資家ウォーレンバフェット氏が4.6兆円の巨費を投じて米金属部品大手を買収。これが萎縮していた投資家心理をほぐしたようである。一方、連騰局面にあった東京市場はこの米株高を受けて、日経平均が100円を超える上げ幅でスタート。終値ベースの年初来高値はもちろん、ザラバベースの年初来高値(6月24日の2万952円)も更新するのではという勢いを見せていた。しかし、最近ネガティブな情報の多い中国から今度は人民元切り下げの報が伝わると、11時頃から日経平均は一気にマイナス圏へ転落し、先物への仕掛け的な売りも相まって一時2万582円(226円安)の安値まで示現した。その後は日銀のETF買いの思惑から下げ渋ったが、人民元切り下げまで踏み込む中国経済に市場はやや不安感を募らせている。個別では4-6月決算を好感して第一生命[8750]が上場来高値を更新。一方、川内原発再稼動も材料出尽くしとなって九州電[9508]が大幅反落している。(ストック・データバンク 編集部)

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