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【市況】【↑】日経平均 大引け|円安を追い風に先物主導で大幅反発、年初来高値更新(11月28日)


日経平均株価
始値  15622.19
高値  15729.09(15:00)
安値  15605.73(09:01)
大引け 15727.12(前日比 +277.49 、 +1.80% )
変動幅 123.36

売買高  22億7616万株(東証1部概算)
売買代金 1兆9675億円 (東証1部概算)

■本日のポイント

 1.日経平均は大幅反発し、終値で年初来高値を更新。
 2.米株最高値更新、1ドル=102円台の円安を好感
 3.先物主導で後場に上げ幅を拡大。ファストリなどが大幅高。
 4.値上がり銘柄は東証1部の56%にとどまる
 5.売買代金は2日連続の2兆円割れに。


■東京市場概況

 前日の米国市場では、消費者信頼感指数の上振れや新規失業保険申請件数の改善などが好感され、ダウは24ドル高と5日続伸し、最高値を5日連続で更新した。

 東京市場では、日経平均は277円高と3日ぶりに大幅反発。1万5700円台を回復し、終値ベースで5月22日の年初来高値(1万5627円)を更新した。07年12月12日以来、約6年ぶりの高値水準となる。

 米株の最高値更新、1ドル=102円台前半の円安が好感され、HOYA <7741> など精密機器、JFE <5411> など鉄鋼、ダイキン <6367> といった機械などを中心にリスクオンの買いが先行した。

 今晩に米国休場(感謝祭)を控えることもあり、海外勢の売買は勢いを失ったものの、輸出企業の採算改善期待を背景とした先高感に支えられて指数は高値圏で推移。後場には先物主導で上げ幅を広げ、踏み上げによる買い戻しも交えてほぼ高値引けとなった。

 ただ、指数押し上げを狙った買いが、ファストリ <9983> やKDDI <9433> 、ソフトバンク <9984> といった寄与度の高い銘柄に偏ったこともあって、東証1部の上昇銘柄は全体の56%にとどまった。280円に迫る上げ幅にもかかわらず、売買代金は2日連続で節目の2兆円を下回っている。

 東証33業種のうち上昇は31業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)パルプ・紙、(3)その他金融業、(4)精密機器、(5)鉄鋼。一方、下落したのは(1)鉱業、(2)石油石炭製品の2業種のみ。

 個別材料では、自社株買いと自社株消却を発表した九電工 <1959> 、8-10月営業益は1割以上増え30億円超のもようと報じられたSUMCO <3436> 、ローソンとスマホ向けに音楽配信を開始するとの報道が好感されたUSEN <4842> [JQ]、野村証が投資判断を「中立→買い」に引き上げた三井金 <5706> 、三菱UFJ証が「中立→強気」に格上げした日信工業 <7230> 、水処理装置事業への参入が報じられたセーラー <7992> [東証2]、国内海運3社がLNG運搬船を大量発注するとの報道が好感された造船株の三井造 <7003> や三菱重 <7011> 、SMBC日興証が目標株価を増額した郵船 <9101>や商船三井 <9104> 、川崎汽 <9107> などが上昇。

 一方、上期を一転して最終赤字に下方修正した藤久 <9966> 、ライツ・オファリングを実施する日医工 <4541> とSEHI <9478> [JQ]などが安い。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ブレインP <3655> 、(2)佐世保 <7007> 、(3)オプト <2389> 、(4)ユナイテド海 <9110> 、(5)九電工 <1959> 、(6)丸栄 <8245> 、(7)TAC <4319> 、(8)トヨタ紡織 <3116> 、(9)だいこう <8692> 、(10)グロブライド <7990> 。

 値下がり率上位10傑は(1)日医工 <4541> 、(2)石川製 <6208> 、(3)クスリアオキ <3398> 、(4)アイスタイル <3660> 、(5)ホウスイ <1352> 、(6)日無線 <6751> 、(7)日東網 <3524> 、(8)リンテック <7966> 、(9)ダイトエレク <7609> 、(10)シンフォニア <6507> 。

【大引け】

 日経平均は前日比277.49円(1.80%)高の1万5727.12円。TOPIXは前日比13.96(1.12%)高の1261.04。出来高は概算で22億7616万株。値上がり銘柄数は998、値下がり銘柄数は625となった。日経ジャスダック平均は1970.49円(3.96円高)。

[2013年11月28日]
(「株探」編集部)

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