【市況】【↓】日経平均 大引け｜高値警戒感が拭えず、利食い売りに続落(11月27日)

日経平均株価
始値　　15414.52
高値　　15512.76(14:09)
安値　　15414.52(09:00)
大引け　15449.63(前日比 -65.61 、 -0.42％ )
変動幅　98.24

売買高　　21億6709万株(東証1部概算)
売買代金　1兆9263億円 (東証1部概算)

■本日のポイント

　１．日経平均は続落し、1万5500円を割り込む
　２．短期過熱感を背景に、利益確定売りが続く
　３．円ジリ安で前日終値近くまで戻すも、買いが続かず
　４．感謝祭を睨み、外国人買いの後退を懸念
　５．売買代金が節目の2兆円を下回る


■東京市場概況

　前日の米国市場では、住宅関連指標の改善が好感され、ダウは0.26ドル高と小幅に続伸し、4日連続で最高値を更新した。

　東京市場では、日経平均は65円安と続落し、1万5500円台を割り込んだ。

　最高値を更新したとはいえ米株式市場の上値の重さ、朝方の1ドル＝101円台前半の円高水準を受けて、市場では警戒感が台頭。11月8日－25日の上げ幅が1532円に達していただけに、前日の調整でも短期過熱感はなお解消できず、利益確定売りが優勢となった。

　ただ、寄り付き直後には本日の安値となる100円安を付けたもの、円相場が1ドル＝101円台半ばの円安水準に戻すにつれて前日終値近くまで下げ幅を縮める場面もあった。

　終盤はホリデー・シーズンの幕開けとなる感謝祭を28日に控え、外国人買いの後退を懸念する売り物に再び押し返されはしたが、先高感を背景に下値には押し目買いも観測された。

　東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)不動産業、(4)海運業、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)情報・通信業、(2)その他金融業、(3)金属製品、(4)保険業、(5)化学。

　個別材料では、楽天の日用品ネット通販事業を承継するケンコーコム <3325> [東証Ｍ]、Cスイス証が「弱気→中立」に格上げした小野薬 <4528> 、東証1部への市場変更や記念配当、株主優待の実施などを発表した楽天 <4755> [ＪＱ]、WLPとバンプ向けにインクジェットコーターを共同開発した石井表記 <6336> [東証２]とテラプローブ <6627> [東証Ｍ]、国内の半導体主力3工場を売却すると報じられたパナソニック <6752> などが上昇。このほか、中国による防空識別圏指定を受けて、石川製 <6208> や日無線 <6751> 、東京計器 <7721> といった防衛関連株が買われた。

　一方、楽天の東証1部への市場変更を受けて投資家の資金流出が懸念されたスタートトゥ <3092> 、325万株の自社株処分を発表した藤ゴム <5121> などが安い。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)イソライト <5358> 、(2)ソフトブレン <4779> 、(3)日東網 <3524> 、(4)石川製 <6208> 、(5)キムラタン <8107> 、(6)日精線 <5659> 、(7)小野薬 <4528> 、(8)日無線 <6751> 、(9)あすか薬 <4514> 、(10)ミツバ <7280> 。

　値下がり率上位10傑は(1)スタートトゥ <3092> 、(2)アイロムＨＤ <2372> 、(3)シナネン <8132> 、(4)扶桑薬 <4538> 、(5)藤ゴム <5121> 、(6)ネオス <3627> 、(7)日本Ｍ＆Ａ <2127> 、(8)コニシ <4956> 、(9)岩手銀 <8345> 、(10)ジャステック <9717> 。

【大引け】

　日経平均は前日比65.61円(0.42%)安の1万5449.63円。ＴＯＰＩＸは前日比5.94(0.47%)安の1247.08。出来高は概算で21億6709万株。値上がり銘柄数は552、値下がり銘柄数は1071となった。日経ジャスダック平均は1966.53円(4.62円安)。

［2013年11月27日］
(「株探」編集部)