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【材料】イーライリリーが決算受け上昇 マンジャロおよびゼップバウンドが好調=米国株個別

(NY時間09:37)(日本時間22:37)
イーライリリー<LLY> 780.94(+43.74 +5.93%)

 医薬品のイーライリリー<LLY>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。特に通期ガイダンスを好感している模様。予想を上回る1株利益を示したほか、売上高の見通しを上方修正した。マンジャロおよびゼップバウンドといったGLP-1製剤の好調を理由に挙げている。

 ゼップバウンドとマンジャロの供給状況が改善し、クーポン券で支払う患者が減少するため、年後半には売上が増加すると見ている。ゼップバウンドはほぼ全用量が不足しているにもかかわらず、予想を遥かに上回る5.17億ドルを売上ている。

 同社はこの4年間、両薬の生産能力増強のため、ノースカロライナ州の施設を拡張してきた。そのうちの1つの工場は年後半から市場向けの生産を開始し、他の工場も2025年から稼働する予定。また、同社は今月初めにウィスコンシン州の製造工場を買収したと発表し、2025年末に生産を開始する予定だとしている。

(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.58ドル(予想:2.44ドル)
・売上高:87.7億ドル(予想:89.3億ドル)
  マンジャロ:18.1億ドル(予想:20.7億ドル)
  ゼップバウンド:5.17億ドル(予想:3.78億ドル)
  トゥルリシティ:14.6億ドル(予想:16.7億ドル)
  ハマログ:5.39億ドル(予想:3.82億ドル)
  タルツ:6.04億ドル(予想:6.24億ドル)
  ジャーディアンス:6.86億ドル(予想:7.11億ドル)
・粗利益率(調整後):80.9%(予想:79.9%)
・研究開発費:25.2億ドル(予想:23.8億ドル)
・マーケティング、販管費:19.5億ドル(予想:19.8億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):13.50~14.00ドル(予想:12.45ドル)
・売上高:424~436億ドル(従来:404~416億ドル)(予想:414億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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