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【材料】3Mが決算受け上昇 減配の方針表明も投資家は好感=米国株個別

(NY時間09:35)(日本時間22:35)
3M<MMM> 95.60(+3.44 +3.73%)

 3M<MMM>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回ったものの、通期の1株利益の見通しは予想を下回った。発表直後は時間外で売りが先行したものの、直ぐに切り返し、上げ幅を拡大する動きが出ている。

 同社は配当について、ヘルスケア部門の分離独立を受けて、フリーキャッシュフロー(FCF)の約40%を支払う計画であることを表明した。従来と比較すれば減配となる。同社は新時代を迎えるにあたり、60年以上に渡る毎年の増配に終止符を打つ方針。ヘルスケア部門は同社のFCFの約30%を占めていた。

 ただ、減配表明にもかかわらず、スリム化した同社が不安定な財務状況に対処しつつあることを示唆する決算を投資家は好感している模様。

 なお、本日で最後となるローマンCEOは声明で「既存事業が成長を取り戻し、予想を上回る2桁の増益を達成した。ソルベンタムのスピンオフを完了させ、2つの大きな法的和解を成立させた」と述べた。明日からブラウン新CEOが就任する。

(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.39ドル(予想:2.03ドル)
・売上高:80.0億ドル(予想:76.5億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):6.80~7.30ドル(予想:8.38ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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