【市況】１１日の米株式市場の概況、ＮＹダウ小幅に４日続落　ナスダックは最高値更新

　１１日の米株式市場では、ＮＹダウが前日比２．４３ドル安の３万８４５９．０８ドルと小幅に４日続落した。米長期金利の上昇が続いたことは重荷となったが、この日発表された３月の生産者物価指数（ＰＰＩ）はインフレの鈍化を示唆する内容だった。米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が７月にも利下げ観測に踏み切るとの見方がやや強まるなか、翌日の米銀大手の決算発表を前に、堅調な米景気を背景に良好な企業決算の発表が相次ぐことへの期待感もあって、下値を探る姿勢は限られた。ハイテク株に対する買い戻しの流れは顕著だった。

　ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>やトラベラーズ<TRV>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>が下落。モルガン・スタンレー<MS>は大幅安となった。半面、ナイキ<NKE>が買われ、ハネウェル・インターナショナル<HON>やスリーエム<MMM>が堅調に推移した。

　ナスダック総合株価指数は２７１．８３８ポイント高の１万６４４２．１９８と反発し、最高値を更新した。アップル<AAPL>やエヌビディア<NVDA>が大きく水準を切り上げたほか、アルファベット<GOOG>やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、テスラ<TSLA>がしっかり。レント・ザ・ランウェイ<RENT>とアルパイン・イミューン・サイエンシズ<ALPN>、ラリーバイオ<RLYB>が大幅高となった。一方、ジェン・デジタル<GEN>が急落した。

出所：MINKABU PRESS