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【市況】12日の株式相場見通し=反発、米ハイテク株高受け買い戻し

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 12日の東京株式市場は主力株を中心に広範囲に買い戻しが入り、日経平均株価は反発する可能性が高そうだ。3万9000円台後半で終日頑強に推移する展開が予想される。前日の欧州株市場では独DAXや仏CAC40など主要国の株価指数が総じて軟調な展開を強いられたが、米国株市場ではハイテク系グロース株を中心に買いが集まった。NYダウはわずかながらマイナス圏で着地し4日続落となったものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は大幅反発し、分水嶺となっていた25日移動平均線を上回るとともに史上最高値を更新した。この日の朝方に発表された3月の米卸売物価指数(PPI)が事前コンセンサスを下回り、過度なインフレ懸念が後退した。東京市場でも米ハイテク株高を受けて、日経平均は半導体関連などをはじめハイテクセクターを中心に買いが優勢となりそうだ。外国為替市場で円安基調が続いていることは市場のセンチメント改善につながりやすく、米国では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅高となったことで、東京市場でも同関連株に追い風となる公算が大きい。なお、きょうはオプションSQ算出日にあたり、全体売買代金は通常より膨らむことが予想される。

 11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比2ドル43セント安の3万8459ドル08セントと4日続落。ナスダック総合株価指数は同271.838ポイント高の1万6442.198だった。

 日程面では、きょうは3カ月物国庫短期証券の入札、2月の鉱工業生産確報値など。また、オプションSQ算出日にあたる。海外では韓国中銀の政策金利発表、シンガポール金融通貨庁の金融政策発表、3月の中国貿易統計、シンガポールの1~3月期国内総生産(GDP)、3月の米輸出入物価指数、4月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・速報値)など。なお、タイ、インドネシア市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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