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【市況】8日の株式相場見通し=反発、雇用統計発表後の米株高受け買い戻し

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 8日の東京株式市場は主力ハイテク株中心に広範囲に買い戻される展開となり、日経平均株価はリバウンドに転じる可能性が高そうだ。前週末の日経平均は800円近い下げに見舞われたが、欧州時間でもリスク回避の流れが続き主要国の株価指数がほぼ全面安商状に売られた。しかし、米国株市場ではNYダウが5日ぶりに反発、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も上昇し、いずれも朝方高く始まったあとに漸次水準を切り上げる強調展開となった。注目された3月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が予想を大きく上回る強い数字だったが、平均時給の伸び率は事前のコンセンサスと合致し、賃金インフレに対する過度な警戒感が和らいだ。これを受けて、全体相場は出尽くし感からのショートカバーを誘発する形となっている。東京市場では前週末に日経平均が急落したものの、米株高を受けきょうは投資家のセンチメントが改善し、幅広い銘柄が買い戻される地合いが想定される。今週10日に3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、買い一巡後は様子見ムードとなる可能性もあるが、3万9000円台前半で終始買い優勢の展開となることが見込まれる。

 5日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比307ドル06セント高の3万8904ドル04セントと5日ぶりに反発。ナスダック総合株価指数は同199.438ポイント高の1万6248.520だった。

 日程面では、きょうは2月毎月勤労統計調査、2月の国際収支、3月景気ウォッチャー調査など。なお、タイ、インドネシア市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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