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【注目】米株式市場、本来の反応に戻りつつあるのか?

NY株式5日(NY時間10:57)(日本時間23:57)
ダウ平均   38849.27(+252.29 +0.64%)
ナスダック   16247.80(+198.72 +1.22%)
CME日経平均先物 39190(大証終比:+210 +0.54%)

 この日発表の米雇用統計が予想以上に力強い内容となり、FRBの利下げ期待もさらに後退させているものの、きょうの米株式市場は前日の急落からの買い戻しが優勢となっている。

 このところの米株式市場は利下げ期待を背景にした買いが目立ち、本来の景気の先行きに着目した動きからは遠ざかっていた。しかし、その雰囲気に変化が出ているのかもしれない。今回の強い雇用統計は、米経済が減速の兆しを全く見せておらず、個人消費は当面持ちこたえられることを示しており、本来、株式市場にとっては良いニュースとなり得る。

 一部からは、FRBが6月に利下げを実施しない場合、それは景気がまだ力強いという証拠でもある。企業収益も上向き基調に留まり、株式市場にとっては追い風との声も出ている。別のストラテジストからは、非農業部門雇用者数が予想を上回る30万人超の伸びとなったことは、労働市場にまだ力強さがあることを示している。とはいえ、平均時給が予想に一致したことや労働参加率が僅かに上昇したことを踏まえれば、もはや過熱感はないといった声も聞かれる。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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