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【市況】アジア株 台湾株は0.8%安、過去25年間で最大規模の地震 TSMC工場からスタッフ退避、聯華電子は一部工場稼働停止

アジア株 台湾株は0.8%安、過去25年間で最大規模の地震 TSMC工場からスタッフ退避、聯華電子は一部工場稼働停止

東京時間11:15現在
香港ハンセン指数   16820.80(-110.72 -0.65%)
中国上海総合指数  3073.25(-1.71 -0.06%)
台湾加権指数     20290.02(-176.55 -0.86%)
韓国総合株価指数  2713.30(-39.86 -1.45%)
豪ASX200指数    7780.40(-107.47 -1.36%)

アジア株は総じて下落、前日の米株安を嫌気して売り優勢で始まった。最近の堅調な米統計を受け米利下げ開始時期が後ずれするとの懸念が広がっている。ただ、中国の景気先行きに対して楽観的な見方が広がっていることはアジア市場にとっては安心材料だ。

中国3月の製造業PMIは半年ぶりに好不況の分かれ目である50を回復、非製造業PMIと財新の製造業PMIも前回から上昇した。きょう発表された財新の非製造業PMIも前回から上昇、予想も上回った。

ただ、不動産不況の長期化は懸念されている。中国不動産大手100社の3月新築住宅販売額は前年比46%減少。経営難に陥っている碧桂園の3月住宅販売額は前年同月比で83%急減した。米中関係悪化も懸念されている。バイデン米大統領と中国習近平国家主席はきのう電話会談を行ったが、中国側はテクノロジーを標的とした対中制限・制裁はリスクを生み出すとして米国を強く批判した。また、台湾情勢に関して米国が関与すれば、それは「レッドライン」になると警告した。4日にはイエレン米財務長官が中国を訪問する予定となっている。

台湾株は0.86%安。日本時間9時頃にマグニチュード7.3の地震が発生した。(日本の気象庁はマグニチュード7.7に更新)。専門家によると過去25年間で最大規模の地震だという。地震を受け半導体大手のTSMCは生産ラインから一部スタッフを退避させ、台湾第2の半導体メーカー聯華電子は一部工場の稼働を停止した。

ハイテク関連を中心に幅広い銘柄が下落している。TSMCは1.3%安、聯華電子は1.0%安。一方、原油のほか金や銅、アルミニウム、ニッケルなど商品価格が総じて上昇していることを受け、素材やエネルギー関連は軒並み上昇している。

豪州株は大幅安。きのう史上最高値を更新したことから、米株安をきっかけに利益確定の売りが広がっている。

出所:MINKABU PRESS

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