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【市況】ダウ先物は下落 米国債利回りが上昇 改めて金利の動向を注視=米国株

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:43)(日本時間21:43)
ダウ先物 39618(-276.00 -0.69%)
S&P500 5264.25(-31.00 -0.59%)
ナスダック100先物 18354.50(-142.75 -0.77%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも下落しており、本日は軟調なスタートとなりそうだ。債券市場で米国債利回りが上昇しており、米10年債利回りは今年の最高水準に上昇している。前日発表の米経済指標も強い内容で、米株式市場も改めて金利の動向に注視している模様。

 市場ではFRB以上に利下げ期待に弱気になっている。FRBは先日のFOMCで年内3回、計0.75%の見通しを示したが、短期金融市場では0.75%以下で織り込む動きを見せている。6月の利下げ期待に関しても、半々まで確率を低下させている状況。

 第1四半期にS&P500は10%の上昇を記録し、2019年以降の最高値を記録。ダウ平均も4万ドルに接近した。そのような中、米経済が成長を続ける一方で、FRBが利下げを開始できるほどインフレが低下すると期待していた投資家も、第2四半期のスタートにあたって一旦上値追いを躊躇している模様。

 ユナイテッドヘルス<UNH>やヒューマナ<HUM>など医療保険株が時間外で下落。バイデン政権が2025年のメディケア・アドバンテージ・プランへの支払いを当初の案に据え置いたことが嫌気されている。支払いは平均3.7%増と、1月に提案された案と同じで、これは最近の慣行とは異なり、ウォール街を驚かせている。

 仮想通貨関連株が時間外で下落。仮想通貨市場でビットコインが急速に下落していることで連れ安となっている。本日は6万5千ドル付近まで一時下落している。ビットコイン上場投資信託(ETF)への需要鈍化や、FRBの利下げ期待の後退が冷や水を浴びせているようだ。

 カルバン・クラインやトミー・ヒルフィガーといったアパレルブランドを傘下に持つPVH<PVH>が時間外で決算を受け大幅安。ガイダンスを嫌気しているようだ。通期の売上高は昨年の2%増に対し、6%から7%の減収を見込んでいた。

 なお、本日は日本時間23時に2月の米求人件数が公表される。

(NY時間08:53)(日本時間21:53)時間外
ユナイテッドヘルス<UNH> 467.99(-21.71 -4.43%)
ヒューマナ<HUM> 313.28(-38.17 -10.86%)

コインベース<COIN> 239.47(-12.64 -5.01%)
マラソン・デジタル<MARA> 20.43(-1.20 -5.55%)
ライオット<RIOT> 10.97(-0.50 -4.36%)
マイクロストラテジー<MSTR> 1505.00(-131.74 -8.05%)

PVH<PVH> 108.57(-31.16 -22.30%)

アップル<AAPL> 169.09(-0.94 -0.55%)
マイクロソフト<MSFT> 421.07(-3.50 -0.82%)
アマゾン<AMZN> 179.88(-1.09 -0.60%)
アルファベット<GOOG> 154.69(-1.81 -1.16%)
テスラ<TSLA> 172.70(-2.52 -1.44%)
メタ<META> 487.52(-3.83 -0.78%)
エヌビディア<NVDA> 890.25(-13.38 -1.48%)
AMD<AMD> 180.40(-2.94 -1.60%)
イーライリリー<LLY> 754.60(-5.95 -0.78%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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