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【通貨】外為サマリー:一時151円銭97銭付近と34年ぶり高値、日銀審議委員講演でドル買い

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより
 27日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=151円75銭前後と前日の午後5時時点に比べ45銭程度のドル高・円安となっている。

 非リフレ派として知られる日銀の田村直樹審議委員がこの日、青森県金融経済懇談会で講演した。田村審議委員から金融緩和環境が当分続くといった見方が示されたことを受け、タカ派的な発言により追加利上げ期待が高まり、ドル安・円高が進むと見込んでポジションを形成していた一部の投資家がドルの買い戻しを迫られたようだ。中国人民銀行(中央銀行)が人民元の基準値を対ドルで元安方向に設定したこともドル買いを誘う要因となった。ドル円相場は一時1ドル=151円97銭付近まで上昇。34年ぶりのドル高・円安水準をつけた。

一方、鈴木俊一財務相がこの日、ドル円相場について、「行き過ぎた動きにはあらゆるオプションを排除せず断固たる措置をとる」と発言した。財務相による円安けん制発言を受けて、政府・日銀による為替介入リスクが意識され、ドル円相場の上値を圧迫した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0826ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0015ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=164円19銭前後と同15銭程度のユーロ高・円安で推移している。


出所:MINKABU PRESS

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