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【特集】【今週読まれた記事】調整は“好業績株”押し目買い好機、早期「上昇復帰」の見方

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は5月13日から19日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 17日、米国を襲ったNYダウ372ドルの急落。発端はトランプ米大統領とロシアの不透明な関係を巡る疑惑。大統領弾劾の可能性すら浮上し、トランプ政権への先行き不安から為替は一夜にして1ドル=113円から110円台まで急激なドル安・円高が進行しました。翌日の東京株式市場で日経平均株価は寄り付きから急落。一時365円安まで下げ幅を広げ、2万円大台乗せを待ちわびていた市場に冷水を浴びせました。マーケットはいま、4月後半からの出直り相場がついえてしまうのか再び上昇を始めるのかを固唾を呑んで見守っています。

 「強気相場への復帰は早い」。そんなマーケットの見方を伝え18日から19日にかけ圧倒的なアクセスを集めたのは「緊急調査『ロシアゲート』と株価の行方、“強気相場”復帰は早い <株探トップ特集>」。米国の景気は良好で、政治不安によりファンダメンタルズが毀損されるわけではない。従って、景気が良好な以上、「米政局で株価が下がる局面は買い場」というのが総合的な分析となるでしょうか。思えば1万9500円どころを上値としたボックス推移を続けていた日経平均が3月後半から下落に転じ、4月17日に1万8224円の年初来安値まで調整を強いられたのは国際情勢不安という景気動向とは無縁の悪材料が原因でした。今回も景気動向とは関係のない悪材料が急落の理由。この構図はよく意識しておきたいところです。

 「引き潮の逆目が勝ち目」というのは「中村潤一の相場スクランブル 『中期上昇トレンドに乗る勝利の方程式“銘柄”』」。140%超えの騰落レシオから「調整の機が近いことを暗示」と下落を先読み。しかし「中期トレンドとして上値追い基調」は変わらず、調整は「押し目買い好機」になると予想し多くの方に読まれました。【杉村富生の短期相場観測】では「世界の投資資金はリスクオンの姿勢を鮮明に!」とし、「日経225証拠金取引の売り残高は18万6000万枚と、史上最高水準」にあることを指摘。これは売り方がカラ売りを買い戻せない状況であり、「こうした事例は株価上昇の初期局面においてみられる現象」と分析。【北浜流一郎のズバリ株先見!】ではウォーレン・バフェット氏の投資姿勢にならった日本の有望株を紹介し人気を集めました。

 週初の相場観特集では「2万円目前“足踏み”は好機か? 見通しを聞く」と題し、株式評論家・植木靖男氏証券ジャパン・大谷正之氏に見通しを聞きました。植木氏は相場状況を「近くて遠い2万円」と表現、米国次第で「1万9500円程度までの調整」を予想し、今週の展開を読み切っていました。土曜日掲載の連載「富田隆弥の【CHART CLUB】」も「楽観に傾く市場、台頭するリスク」と題し、「楽観の台頭は、その裏で『リスクの台頭』を孕んでいる」と、やはり調整を予想。前週末の段階では調整を予想する声が多く、一方で木曜日の下落後からは楽観的な見方が多く聞かれ、“当然の調整”だったとの見方が支配的なようです。

 さてそうなると、決算発表が一段落した後に訪れたこの調整は、好決算を発表した銘柄の押し目買いチャンスとなるかもしれません。今週のアクセスランキングに並んだ「最高益」銘柄の記事を一挙に紹介すると、最も人気を集めたのが「18年3月期【最高益】銘柄リスト〔第2弾〕 29社選出 <成長株特集>」。通期で最高益を見込む3月期決算企業から、増益率20%超の銘柄をリストアップし、5月4日配信の第1弾に続きアクセスを集めました。直近四半期で経常最高益を更新し、かつ通期でも最高益を見込む銘柄を紹介する青天井シリーズは3記事がランクイン。今週に配信した「利益成長【青天井】銘柄リスト〔第3弾〕 34社選出 <成長株特集>」はもちろん、前週配信の「利益成長【青天井】銘柄リスト〔第2弾〕 28社選出 <成長株特集>」、連休中に配信した第1弾にあたる「前半戦速報、利益成長【青天井】銘柄リスト 19社選出 <GW特集>」まで全ての記事がアクセスを伸ばしました。最高益かつ割安な銘柄を探った「18年3月期に最高益見込む、低PER『お宝候補』 35社選出 <割安株特集>」も大人気。リストアップの条件は予想PER8倍未満。とても最高益予想の銘柄に与えられたバリュエーションとは思えない数値で要チェックです。

 最高益ではなくとも魅力的な企業は多く、決算集中期間恒例の増収2ケタ増益企業を紹介した「高成長企業を探る! 18年3月期【増収増益】リスト <成長株特集>」は5月12日版5月15日版がランクイン。その他の好業績銘柄紹介では「日経平均“頑強”推移で照準、『最新割安30銘柄』リスト <株探トップ特集>」、「18年3月期【利益成長株】ベスト30 〔大中型株編〕 <成長株特集>」が人気でした。

 割安株特集では少額投資シリーズの「3万円以下で買える、18年3月期増益『お宝候補』26社選出 <割安株特集>」が上位に入ったほか、「5月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 <割安株特集>」がアクセスを伸ばしました。5月期決算銘柄の権利付き最終日は26日。来週は配当権利取りラストスパートの週となります。権利取り月に関係なく高配当株を紹介した記事では、東証1部銘柄を対象とした「【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (5月12日現在)」、東証上場全銘柄を対象とした「【高配当利回り銘柄】ベスト30 <割安株特集> 5月18日版」、REITを対象とした「注目が高まる【REIT】高利回りベスト30 <割安株特集> 5月17日版」が人気でした。

 投資テーマの特集では「季節はもう夏? “夏日”記録の東京市場『サマーストック銘柄』総点検 <株探トップ特集>」がスマッシュヒット。気象庁によると、東京のきょう(20日)の日中の最高気温はなんと29度。暑さとともにビール株エアコン関連株などのサマーストック関連を連想するのは投資家のさがというものでしょう。「チャイナ“新有望産業”へ、新『中国関連株』の動き出した株価 <株探トップ特集>」はここ数年、顧みられることのなかった中国関連銘柄に訪れた再脚光の気配を取材。介護関連EV(電気自動車)関連が中国の有望市場となりつつある状況を紹介しています。前週に配信した「始まった『5G関連』資金流入、観測“外国人投資家”ホンキ買い <株探トップ特集>」、「『宇宙産業ビジョン』が点火、“打ち上げ”の時を待つ関連株は <株探トップ特集>」は今週も下位ながらランキング入り。「テンバガーを追え! 発見『10倍株』生む“働き方改革”銘柄 <GW特集>」は3週連続でランキング入りしました。人材関連は現在の相場の大テーマ。株式市場では長らく地味な存在でしたが、そうした状況も変わりつつあるのかもしれません。

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