市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ガンホー、カルナバイオ、アイシン、コナミHD

ガンホー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ガンホー <3765>  338円  +78 円 (+30.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が急反発。同社はきょう、iOSやAndroid、Kindle Fire端末向けのパズル RPG「パズル&ドラゴンズ」中国版の事前登録を開始したと発表。ユーザー数拡大による業績への寄与が期待されているようだ。「パズドラ」中国版は、中国の総合的なインターネットサービスの大手プロバイダーであるテンセントと共同で開発を進め、このほどテンセントが提供するWeixin/WechatおよびモバイルQQで事前登録を開始した。

■カルナバイオサイエンス <4572>  3,370円  +504 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 カルナバイオサイエンス<4572>に投機資金が流入。きょう寄り前に、カナダのプロナイ・セラピューティクス社との間で、同社が開発したCDC7を標的とする抗がん剤の医薬品候補化合物に関するライセンス契約を締結したことを発表、これを材料視する買いが集中した。CDC7はセリンスレオニンキナーゼの1種で、がん細胞の増殖に重要な2つの機能、DNA複製や損傷応答の制御に重要な役割を担う。

■FPG <7148>  1,190円  +118 円 (+11.0%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 FPG<7148>が急反発。同社は投資家から資金を集めてリース案件を組成するオペリース投資商品を手掛けるが業績は好調に推移している。東海東京調査センターが26日、同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続で目標株価を1468円に引き上げており、これが好感されたかたちだ。同調査センターでは同社の16年9月期通期の業績予想について、売上高206 億円(前年比34.5%増)、当期利益88億円(同38.7%増)と前回予想から増額している。今下期の中堅・中小企業における出資金への需要は予想以上に強く、金融機関からの顧客紹介の動きも加速するとみている。

■りらいあ <4708>  1,122円  +71 円 (+6.8%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 SMBC日興証券が26日付でりらいあコミュニケーションズ <4708> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を1200円→1300円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、主力のコールセンター業務の受託が想定以上に伸びていると評価。電力小売自由化に加え、選挙対応、官公庁向けの調査業務の受託などによってさらに利益改善が進むと指摘している。同証券では、17年3月期の連結営業利益を52.6億円→57億円(会社計画は52.5億円)、18年3月期を61.4億円→66.9億円にそれぞれ引き上げた。

■アイシン精機 <7259>  4,505円  +275 円 (+6.5%)  本日終値
 26日、アイシン精機 <7259> が熊本地震の影響で非開示だった業績見通しを発表。国際会計基準に移行する17年3月期の連結税引き前利益が1850億円となる見通しを示したことが買い材料視された。単純比較はできないが前期(日本基準)の経常利益は1868億円だった。今期は円高による為替差損の発生と熊本地震による生産停止の影響が減益要因となるものの、自動車部品の販売増加や製品構成の良化、コスト削減などで補う。前提為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=120円。円高と地震の影響を除けば成長が続くとの見方から買いが優勢となっている。

■コナミホールディングス <9766>  4,170円  +240 円 (+6.1%)  本日終値
 コナミホールディングス<9766>が反発、年初来高値を更新した。同社は26日、人気サッカーゲームの最新作「ウイニングイレブン 2017」を今秋にプレイステーション4とプレイステーション3で発売することを発表。世界シリーズ累計販売本数が9280万本(2016年3月末時点)を超える人気シリーズの最新作では、人と対戦する面白さをさらに深く追求し、「ドリブル」や「シュート」、「スルーパス」といったシリーズ伝統の“操作する気持ち良さ”により磨きをかけ、アクションサッカーゲームとして最高峰の作品に仕上がっている。オンラインを通じて世界中のプレイヤーとの対戦なども可能で人気化が期待される。

■カルソニックカンセイ <7248>  836円  +48 円 (+6.1%)  本日終値
 カルソニックカンセイ<7248>が続伸。SMBC日興証券はリポートで、17年3月期営業利益は400億円(前期比4.6%増)と4期連続過去ピーク更新が見込まれると紹介。円高にも屈せず、世界的な日産自動車<7201>の増産効果を受けて、自動車部品セクターでは数少ない増益企業となるとみて、とりわけ、国内増産が大きな増益インパクトをもたらすと解説。業績予想など短期的なファンダメンタルズに鑑みれば、株価は短期的に下げ過ぎの感が強いと指摘。投資評価は「2」(中立)から「1」(アウトパフォーム)へ格上げし、目標株価は950円を継続している。

■ゴールドクレスト <8871>  1,877円  +92 円 (+5.2%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が26日付でゴールドクレスト <8871> の投資判断「Hold(中立)→Buy(買い)」に引き上げ、目標株価を2500円→3050円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、都心物件などの販売好調や用地手当・着工増加から17年3月期以降も増益基調が続くと報告。含み益の大きい新川崎や江東区南砂町、熱海などの物件販売が寄与するとしている。同証券では、17年3月期の連結営業利益を78億円→94億円(会社計画と同額)、18年3月期を87億円→105億円にそれぞれ引き上げた。

■リニカル <2183>  2,083円  +95 円 (+4.8%)  本日終値
 リニカル<2183>が3日ぶりに急反発。岩井コスモ証券は26日、同社株の投資判断の「A」を継続するとともに目標株価を1500円から2400円に引き上げた。同社は付加価値の高い業務に特化する医薬品開発受託(CRO)企業。16年3月期の連結営業利益は前期比2.3倍の20億1200万円と急拡大した。国内新規案件の受注が順調だったほか、海外収益も改善した。17年3月期の同利益は前期比3%増の20億7500万円の見込みだが、同証券では「保守的な見積もり」とし、前期比14%増の23億円を予想している。世界的に見ても収益力で群を抜くCROとして独自の存在感を示しており、成長の余地は大きいとみている。

■アルプス電気 <6770>  2,108円  +87 円 (+4.3%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の電子部品セクターのレポートでは、17年3月期前半はスマホ関連のボトムアウトを予想。iPhone7関連需要がカスタム部品で6月ごろ、汎用部品で7月ごろをメドに動き出すことが株価には好材料になるとの見方で、スマホ関連のシクリカルな回復が織り込まれた秋口以降は18年3月期へと視点が移り、車載関連銘柄が注目を集める時期が来ると解説。個別銘柄では、アルプス電気<6770>、太陽誘電<6976>、日本電産<6594>をトップピックで推奨。車載関連銘柄では、ローム<6963>、日本航空電子工業<6807>、日立マクセル<6810>、日本シイエムケイ<6958>、双葉電子工業<6986>にも注目している。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均