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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):シチズンHD、三菱UFJ、大成建、東エレク

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■SCSK <9719>  4,020円  +80 円 (+2.0%)  本日終値
 国内大手証券のIT・ビジネスソフトウェアセクターのリポートでは、16年3月期決算は各社概ね順調、計画をやや上回って着地する企業が多かったと指摘。景況感悪化による影響は楽観できないものの、セクター主要各社の17年3月期会社計画の大半が営業増益になった点は安心感があり、IT投資の回復が継続する見通しが示された点はポジティブに評価できると解説。円高の直接的悪影響をほぼ受けず、相対的に業績が安定している内需系ディフェンシブセクターとして、同セクターに強気の姿勢を継続。システムインテグレーターでは、 SCSK<9719>>野村総合研究所<4307>>ITホールディングス<3626>>日本ユニシス<8056>の順に、パッケージベンダーでは、大塚商会<4768>>トレンドマイクロ<4704>>オービック<4684>の順に推奨している。

■カブドットコム証券 <8703>  360円  +7 円 (+2.0%)  本日終値
 カブドットコム証券<8703>が反発。SMBC日興証券はリポートで、同社株の更なる評価要素として、MUFGにおけるシステム会社としての証券システム提供、API接続を含めた外部事業者との連携強化などBtoBtoCビジネスを通じた営業基盤拡大、を挙げてきたと解説。金融市場環境は不透明であるものの、収益基盤の拡大は同社の評価につながるとの見解を示している。投資評価は「2」(中立)を継続、目標株価は370円から390円へ引き上げている。

■シチズンHD <7762>  601円  +11 円 (+1.9%)  本日終値
 26日、シチズンホールディングス <7762> がスイスの時計メーカーを買収すると発表したことが買い材料視された。買収するのは、高級腕時計を展開するフレデリック・コンスタント社。買収により、自社ブランドの販売拡大や高価格帯の品揃え拡充で競争力を高める。将来的には、ムーブメント技術の共同開発やインフラの共有も進めるという。発表を受けて、相乗効果による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■三菱UFJ <8306>  542.7円  +7.6 円 (+1.4%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の銀行セクターのリポートでは、国債の格下げの可能性が懸念されている事を受け、国債格付けは基本的には負債とGDPのバランスによって行われ、格付け機関は国の財政再建の遅れに敏感と指摘。消費税率引き上げが先送りされれば国債の格下げの可能性は十分にあり、それに合わせてメガバンクの格付けも引き下げられる可能性があると解説。日本国債に対して最も厳しい見方をしているフィッチ・レーティングスが1ノッチ格下げすれば「A-」となり、短期の最上位格付けを日本国債は失う可能性があるものの、日本が海外市場で短期調達を行っていないこと、銀行のビジネスには「A-」以上の格付けが1社あればよいことなどから、格下げがあったとしてもその影響は限定的と解説。セクター判断「オーバーウエート」を継続。個別銘柄では、マイナス金利政策の影響が相対的に小さく割安感が強い三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>と三井住友フィナンシャルグループ<8316>の「アウトパフォーム」を強調している。

■大成建設 <1801>  812円  +11 円 (+1.4%)  本日終値
 大成建設<1801>、大林組<1802>、清水建設<1803>、鹿島<1812>など大手ゼネコンが足並みを揃えて高い。注目された伊勢志摩サミットではきょう午前、G7首脳宣言を採択。財政政策の重要性で合意したことが伝わり、これが好感されたかたちだ。市場では「安倍首相が述べるようにリーマン級の危機ということであれば、それこそ政策総動員が必要となる話。消費増税延期に加えて公共投資拡大についても積極的な対応が必須ということになり、建設セクターは買いとのコンセンサスが働く」(国内準大手証券マーケット支援部)との指摘が出ていた。

■東京エレクトロン <8035>  7,966円  +105 円 (+1.3%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が反発。円高警戒で輸出株に向かい風が吹くなか、株価は5月に入り動きを一変させ急速に上値を指向、今週25日には8000円大台に乗せて年初来高値を更新し異彩を放った。ここ世界的に半導体設備投資需要が旺盛で、製造装置大手の同社のビジネスチャンス拡大思惑を反映している。米国では半導体関連の指標株ともいえるアプライドマテリアルズが20日にマドを開けて急騰し前日まで5日続伸、この流れが東京市場にも波及している。

■松井証券 <8628>  992円  +11 円 (+1.1%)  本日終値
 松井証券<8628>が反発。SMBC日興証券はリポートで、足元の業績は、新興市場の活況によって、売買代金が比較的堅調であることや、同社のプレミアム空売りサービスが好調であることを織り込んでいると指摘。ただ、売買の中心はデイトレーダーによる短期取引とみられ、顧客のセンチメント回復には時間が必要との従来からの見方は継続すると解説。バリュエーション基準年度の変更や市場全体の期待収益率低下を主因に、目標株価を980円から990円へ引き上げ、投資評価は「2」(中立)を継続している。

■GSユアサ <6674>  461円  +5 円 (+1.1%)  本日終値
 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が小幅続伸。TIWでは、17年3月期営業利益は連続で過去最高益を更新すると予想。業績堅調の背景のひとつには課題の車載用リチウムイオン電池事業の収益改善があるとみて、17年3月期は同事業が黒字化する確度は高いと解説。環境を軸とした販売拡大や鉛電池シェア拡大が見込めるなか、中期的成長のポテンシャルは高いと評価し、レーティング「2+」を継続している。

■日立製作所 <6501>  483.6円  +4.6 円 (+1.0%)  本日終値
 日立製作所<6501>が反発、同社はこの日、中国・広州市の超高層複合ビル「広州周大福金融中心」向けに受注した超高速エレベーターが分速1200メートル(時速72キロメートル)の世界最高速を達成したことを発表した。これは5月14日に行った走行試験で達成したもの。今後、安全性・快適性をさらに検証しながら、最終調整作業を進め今年秋の稼働開始を目指している。

●ストップ高銘柄
 ソネットMN <6185>  3,305円  +504 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 カーディナル <7855>  669円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 アキュセラ・インク <4589>  4,090円  -700 円 (-14.6%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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