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【市況】東京株式(大引け)=15円高、朝高後に円高受け値を消すも小幅続伸

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 26日の東京株式市場は、寄り付きは大きく買いが先行したものの、その後日経平均株価は戻り売りに押され伸び悩み、後場終盤に値を消す展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比15円11銭高の1万6772円46銭と小幅続伸。東証1部の売買高概算は17億6943万株、売買代金概算は1兆8343億8000万円。値上がり銘柄数は930、対して値下がり銘柄数は844、変わらずは179銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株が総じて高かったことに加え、上昇基調にある原油市況を好感してリスクオンの流れに乗って始まった。しかし、寄り後は外国為替市場でドル売りの動きが強まり1ドル=109円台半ばまで円高に振れ、これを横目に上げ幅を縮小する展開となった。伊勢志摩サミットの結果を見極めたいとの思惑も積極的な買いを手控えさせた。セクター別では資源関連などに物色資金が向かっている。後場終盤はポジション整理の売りがかさんで、日経平均はマイナス圏に沈む場面もあったが、大引けはかろうじてプラス圏で着地した。売買代金は今週に入って最も膨らんだが、1兆8000億円台にとどまるなど閑散相場が続いている。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が上昇、武田薬品工業<4502>も買い優勢。ペプチドリーム<4587>が高く、為替の円高にもかかわらずトヨタ自動車<7203>もしっかり。新日本科学<2395>が値をとばし、米投資ファンドの支援報道があったタカタ<7312>は値幅制限いっぱいまで上値を伸ばした。ハーツユナイテッドグループ<3676>なども人気に。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>はアリババ集団へのSEC調査を悪材料視され急落。村田製作所<6981>も安い。NTT<9432>も軟調。SBIホールディングス<8473>、あい ホールディングス<3076>などが大幅安、クックパッド<2193>、新光電気工業<6967>の下げも目立つ。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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