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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):中国電、鹿島、ニトリHD、アキュセラ

中国電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■中国電力 <9504>  1,365円  +18 円 (+1.3%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で中国電力 <9504> の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を1700円→1840円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、エクイティストーリーは変更なしと強調。電力小売自由化の影響は相対的に小さいと考えるほか、同証券の配当金見通しが50円と既存原発を保有する電力会社の中で高水準であると報告。また、島根原発2号機の安全審査の進捗が今後の注目材料になるとしている。

■山洋電気 <6516>  542円  +7 円 (+1.3%)  本日終値
 25日、山洋電気 <6516> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.61%にあたる100万株(金額で5億3500万円)を上限に、26日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は25日終値の535円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■北陸電力 <9505>  1,354円  +17 円 (+1.3%)  本日終値
 北陸電力<9505>が続伸。ゴールドマン・サックス証券では、相対的な割高感と志賀原子力再稼働への懸念を背景に株価が下落したと指摘。下落により同証券の目標株価1450円に到達したため、レーティングを「売り」から「中立」に引き上げ、目標株価は1450円を据え置いている。

■沢井製薬 <4555>  7,800円  +90 円 (+1.2%)  本日終値
 沢井製薬<4555>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券では、卸ルートを活用した、調剤薬局向け、DPC病院向け販売が同社の業績をけん引する見方に変更はないとのリポートをリリース。ただ、新しく後発品使用促進策が導入された診療所向け販売では際立った動きがない状況であると指摘。診療所への使用促進策に対する開業医の認知度が低いことや加算点数が低いことなどから、診療所における普及効果は当面は限定的とみると解説。投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は1万円から9300円へ引き下げている。

■鹿島 <1812>  739円  +8 円 (+1.1%)  本日終値
 SMBC日興証券の6月の見通しでは、16年度会社計画は事前のアナリスト予想を大きく下回る結果となったことから、短期的には業績に対する為替の影響が大きい外需加工組立業種で、業績予想リビジョンの大幅悪化が想定されると指摘。それでも、外需加工組立業種の相対リビジョンは、米国ISM製造業指数に代表される海外景気動向に遅れて連動する傾向が強いとの見方で、米国などの景気持ち直しが想定される年後半の日本株は上昇基調になりやすく、外需加工組立業種のリターン・リバーサル傾向が強まりやすいと解説。6月のターゲットリストとして、鹿島<1812>、テンプホールディングス<2181>、マツモトキヨシホールディングス<3088>、富士フイルムホールディングス<4901>、太平洋セメント<5233>、日本精工<6471>、三菱電機<6503>、アイシン精機<7259>、オリンパス<7733>、コナミホールディングス<9766>をピックアップしている。

■ニトリホールディングス <9843>  11,160円  +110 円 (+1.0%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が続伸。SMBC日興証券はリポートで、同社の商品デザインの改善や価格帯の拡充(中価格帯強化)による客数増が奏功していると紹介。17年2月期の予約為替レート108JPY/USDに対し、現時点で18年2月期以降、前年比での大幅な円安懸念は低いと指摘。将来の円安(減益要因)を懸念してコストを前倒しで使う可能性も低下していると思われ、従来よりも売上好調が営業利益の上振れに直結する可能性が高まっているとの見解を示している。同証券は業績予想増額を踏まえ、目標株価を1万2000円から1万3000円へ引き上げ、投資評価「1」(アウトパフォーム)を継続。「引き続き、小売りセクター(嗜好品)でのトップピック」としている。

■スクリン <7735>  1,062円  +6 円 (+0.6%)  本日終値
 SCREENホールディングス<7735>が続伸し、年初来高値を更新。北米地域の4月半導体製造装置BBレシオが高水準に推移しており、半導体製造装置関連株を見直す動きが強まっている。SMBC日興証券は25日、同社株の投資評価の「2」を継続するとともに目標株価は1020円から1180円に引き上げた。半導体製造装置事業では、最先端の10ナノプロセス関連を中心に受注状況は高水準を維持。同証券では17年3月期の連結営業利益は従来予想の220億円から265億円(前期比12.5%増)に見直している。

■三菱商事 <8058>  1,902.5円  +8.5 円 (+0.5%)  本日終値
 三菱商事<8058>が続伸。大和証券はリポートで、新中期経営計画は、経営の足場固めと事業経営モデルへの転換による社内マインド変革を狙ったものと理解され、経営戦略の方向性・コンセプトとしては前向きに評価できると指摘。15年度末の大規模減損実行により減損懸念が一旦は低下すると見られること、三菱自動車<7211>への追加支援リスクが後退したことから、新経営陣による経営改革に対する期待が株価を押し上げる局面を想定すると解説。投資判断を「3」(中立)から「2」へ格上げし、目標株価は1990円から2150円へ引き上げている。

■アキュセラ・インク <4589>  4,790円  -1,000 円 (-17.3%) ストップ安   本日終値
 アキュセラ<4589>が大量の売り物を浴び、ウリ気配。同社は26日、ドライ型加齢黄斑変性治療薬候補「エミクススタト塩酸塩」の臨床第2b/3相試験でのトップラインデータを発表し、エミクススタト投与群とプラセボ(偽薬)群の萎縮病変の進行抑制に差が見られず、主要評価項目を達成するには至らなかったと明らかにした。

■SBIホールディングス <8473>  1,155円  -120 円 (-9.4%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 SBIホールディングス<8473>が急落。アキュセラ<4589>が26日、ドライ型加齢黄斑変性治療薬候補「エミクススタト塩酸塩」の臨床第2b/3相試験でのトップラインデータを発表し、主要評価項目を達成するには至らず、「残念な結果となった」と明らかにした。この発表を受けアキュセラの株価はストップ安ウリ気配に下落しているが、SBIグループは昨年12月末時点で同社の株式の21.2%を保有する大株主となっていることから、この日は含み益減少を警戒する売りが膨らんでいる。

●ストップ高銘柄
 タカタ <7312>  458円  +80 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 DMP <3652>  4,280円  +700 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 カーディナル <7855>  569円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 高橋ウォール <1994>  577円  +80 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 HMT <6090>  1,129円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 エクストリーム <6033>  3,530円  -700 円 (-16.6%) ストップ安   本日終値
 アカツキ <3932>  4,290円  -700 円 (-14.0%) ストップ安   本日終値
 など、3銘柄

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