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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、日新薬、グリコ、IHI

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  852.8円  +21.2 円 (+2.6%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>など資源エネルギー関連株が買われた。ここ原油市況の上昇が顕著で、前日のWTI原油先物価格は94セント高の1ドル=49ドル56セント続伸。一時7カ月ぶりの高値水準に買われ50ドル台を目前に捉えている。米エネルギー省発表の週間在庫統計で原油在庫の取り崩しが市場予測を大きく上回る水準だったことで、これが原油市況を押し上げた。これを受けて原油高が収益面でメリットとなる資源開発関連に物色資金が向かった。

■ベクトル <6058>  3,045円  +71 円 (+2.4%)  本日終値
 25日、ベクトル <6058> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.60%にあたる9万株(金額で2億6766万円)を上限に、26日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は25日終値の2974円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■日本新薬 <4516>  5,490円  +110 円 (+2.0%)  本日終値
 日本新薬<4516>が反発。前立腺肥大に伴う排尿障害改善剤など泌尿器系で強みを持つ。市場では、米国で先行販売し、年内にも国内承認が見込まれる肺動脈性高血圧症治療薬などを評価する動きがあるようだ。また、抗体医薬に次ぐネクストステージの薬剤として「核酸医薬」が注目されるなか、同社創薬のアンチセンス核酸医薬品であるDMD(デュシェンヌ型筋ジストロフィー)治療剤の2018年の上市を目指しており、株価の強力な評価材料となる可能性がある。

■江崎グリコ <2206>  5,840円  +110 円 (+1.9%)  本日終値
 東海東京調査センターでは、きょうの株式市場は海外株高や日本の政策期待などから、日経平均1万7000円トライを想定。それでも、きのう同様、買い一巡後は外部環境を見極めたいとのムードが強まり、様子見の動きになると予想。個別銘柄では、内需型の好業績株のなかで、相対的な出遅れ感のある江崎グリコ<2206>とテンプホールディングス<2181>に注目している。

■IHI <7013>  269円  +5 円 (+1.9%)  本日終値
 IHI<7013>が高い。25日、国際共同開発に参画しているビジネスジェット機向けターボファンエンジン「GE Passport 20(GEパスポート20)」の型式承認が、米連邦航空局(FAA)から交付されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。「GEパスポート20」は、カナダ・ボンバルディア社が開発するビジネスジェット機「Global7000」および「Global8000」向けエンジンとして米ゼネラル・エレクトリック(GE)を中心に開発を進めてきた。IHIはこのプログラムに約30%のシェアで参画しており、ファン静止部や低圧タービン、ギアシステムなどの開発・設計・製造を担当。「GEパスポート20」が求められている燃料消費率の低減と、ビジネスジェット特有の運航条件での性能を重視した設計において、先進的な空力設計技術を生かして、軽量・高性能なエンジン実現に寄与している。

■ドウシシャ <7483>  2,321円  +41 円 (+1.8%)  本日終値
 ドウシシャ<7483>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、同社は輸入卸売業者であるため、足もとの円高進捗は業績にとって追い風で増収増益になる可能性は高いと指摘。それでも、インバウンド需要は足もと減速しつつあるため、売上高は会社計画に対し未達になる可能性があると予想。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を2100円から2300円に引き上げている。

■近鉄GHD <9041>  443円  +7 円 (+1.6%)  本日終値
 近鉄グループホールディングス<9041>が続伸。4月6日に年初来安値432円をつけた後、約1カ月半にわたり400円台半ばを軸に底練りを続けているが、反転の気配が漂う。きょう大引けに440円を上回る水準で着地すれば5日移動平均線を陽線で上回るかたちとなる。訪日客急増に伴い、鉄道やホテル経営などにインバウンド需要が反映されている。特にホテル事業は伊勢志摩サミット効果も出ているもようで、会社側が計画する今3月期営業利益580億円は上振れする公算が大きいとみられている。

■四国電力 <9507>  1,264円  +20 円 (+1.6%)  本日終値
 四国電力<9507>がしっかり。ゴールドマン・サックス証券では、伊方原子力3号機は7月下旬に再稼働の予定で、使用前検査を行っていると指摘。再稼働後は料金値下げの可能性があるものの、4月から自由化が始まっているため、一律値下げではなく自由化料金を戦略的に下げる方法を取るとの見方で、17年3月期は一過性の年金費用負担で利益が圧迫されるため、収支面からは大幅な値下げは困難と解説。株価下落により目標株価1400円に到達したため、レーティングを「売り」から「中立」に引き上げている。

■ブイ・テクノロジー <7717>  8,220円  +110 円 (+1.4%)  本日終値
 ブイ・テクノロジー<7717>の上昇波鮮烈、ゴールデンウイーク狭間の5月6日を境に一気の上げ足を披露し、06年10月以来、約10年ぶりの高値圏を走る。前日に上ヒゲをつけたものの、資金流入は継続しており上昇指向に陰りはみられない。韓国サムスンとLGの大手2社が有機ELの巨額投資に動くなか、「Vテクは部材から製造装置まで商品ラインアップを拡充している点が評価されている」(国内中堅証券)という。同社の開発製品であるファイン・ハイブリッド・マスク(FHM)は有機ELを蒸着させるプロセスで需要が大きい。17年3月期は中国の液晶メーカーの投資意欲拡大を追い風に営業利益段階で55%増益を見込む。成長期待が高い一方でPERは20倍前後にとどまっており、指標面からも買い人気を支えている。

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