【市況】明日の株式相場見通し=政策待ちで模様眺め、円相場にらみの展開続く
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「24日の東証1部の売買代金は、1兆6658億円と前日に続いて今年最低を更新した。伊勢志摩サミットを控えているといっても、あまりにも売買エネルギーが低水準に陥っているのは気に掛かる。市場参加者の姿勢を消極的にしているのは、消費増税の成否を巡って不透明感が強まっているためではないか。消費税の先送りに加え、追加金融緩和や財政出動などの政策が明確になれば、膠着相場から上放れることになる」との見方が出ていた。
24日の東京株式市場は、閑散商いのなか買い意欲に乏しい展開に終始した。朝方売り先行で始まった後もみ合い、後場に入ると下落幅を広げる展開となった。日経平均株価終値は、前日比155円84銭安の1万6498円76銭と続落した。
日程面では、23日時点の給油所の石油製品価格、気象庁の3カ月予報、人とくるまのテクノロジー展(~27日)に注目。海外では、EU財務相理事会が焦点となる。(冨田康夫)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)