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【市況】伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (5月24日記)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均株価は、最近のもちあいレンジを上抜けるのに十分な流れができていたにもかかわらず、昨日、上値を抑えられる展開になりました。この動きは、19日の高値1万6841円付近での上値の重さをはっきりと示すサインです。

 本日の価格が下げるなら、その時点で上値の重さが明確になるので、その後は、しばし上値重く推移する展開を考えておく必要が出てきます。その場合、いったん1万6000円の節目を試す可能性も考えておきます。

 現時点では、まだ下値を試す動きが確定したわけではありません。昨日、もちあいレンジ下限を維持して下ヒゲをつけた経緯から、昨日の安値以下が下げにくい場所になる可能性も残しています。その場合、昨日の安値が押し目になって、本日以降が上昇を開始していることを示し、本日がレンジ上限1万6841円を超える動きになると考えられます。

情報提供:パワートレンド=伊藤智洋のPower Trend

【伊藤智洋 プロフィール】
1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。最新刊「株の値動きは4回のうち3回当てられる」(KADOKAWA)など著書多数。

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