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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~アップルやバイオ関連、ソニーの業績見通しに関心

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:アップルやバイオ関連、ソニーの業績見通しに関心
■外資系証券の注文動向:差し引き360万株の買い越し
■前場の注目材料:日産、カルソニックカンセイ売却



■ アップルやバイオ関連、ソニーの業績見通しに関心

24日の日本株市場は売り先行も、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。23日の米国市場は小幅に下落。円相場は1ドル109円前半での推移となり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円安の16510円だった。朝方はこれにさや寄せする格好となろう。

ただし、日経平均の16500-16800円辺りのレンジ相場が続くなか、レンジ下限レベルでの底堅さが意識されるとみておきたい。伊勢志摩サミットを控えて政策に対する思惑が、売り込みづらくさせると考えられる。物色の流れとしてはテーマ性のある銘柄に向かいやすいであろう。

米アップルが部品供給業者に対し、次世代iPhone向けの部品を従来の予想よりも多く生産するよう要請したと報じられている。電子部品などのほか、有機EL関連などへの波及が意識されやすい。

その他、ドイツの大手医薬品メーカー、バイエルは、遺伝子組み換え種子の製造・販売で世界最大手のモンサントに対し、日本円にしておよそ6兆8000億円で買収するという提案を行ったと発表。遺伝子などのバイオ株などへは再編機運が高まりそうである。

「ソフトバンク、テンセントにスーパーセル売却交渉」「日産、カルソニックカンセイ売却」などの報道も材料視されることになろう。また、本日はソニー<6758>が業績見通しを発表する予定である。熊本地震の影響で発表を延期していたが、アク抜けにつながるかが注目される。同社はAI、自動運転、ドローン、VRといった材料が豊富でもあり、高値を窺う展開となれば、市場のセンチメントを明るくさせよう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き360万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1510万株、買い1870万株、差し引き360万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


5月17日(火):10万株の売り越し
5月18日(水):100万株の買い越し
5月19日(木):410万株の買い越し
5月20日(金):80万株の買い越し
5月23日(月):350万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(17492.93、-8.01)・NY原油(48.08、-0.33)
・米アップル上昇、予想上回る生産要請
・独バイエル、モンサントに買収提案
・首相、インフラ輸出支援に2000億ドル
・ソフトバンク<9984>、テンセントにスーパーセル売却交渉
・日産<7201>、カルソニックカンセイ<7248>売却
・ソニー<6758>が今期業績見通しを発表


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし


<海外>
・特になし

《WA》

 提供:フィスコ

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