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【市況】【今週読まれた記事】始まった「AIバブル相場」が人気

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 株探でその週によく読まれた記事を紹介する【今週読まれた記事】のコーナー、今週は3月12日から19日までの株探へのアクセス状況を元に人気の記事をご紹介します。

 日経平均株価は14日に1万7291円の戻り高値をつけ、今週も小春日和の相場模様が続くかに思われました。ところが16日のFOMC声明がハト派的な内容だったことから、為替市場でドルの全面安が進行。17日に日経平均は一時278円高まで上昇しながら終値では38円安と急落。為替が一時1ドル=110円台と2014年10月以来のドル安・円高水準をつけた18日は211円安で引け、前半と後半で雰囲気のがらりと変わる週となりました。

 一方で、個別材料株の物色は旺盛で、主力輸出株の不調をよそに個人投資家好みとされる銘柄が派手に値を上げる環境は続いています。特に、現在は2020年代まで続くかもしれない一大投資テーマが育ちつつあり、株探のアクセス状況もこうした流れをよく反映したものとなりました。

 今週、最も読まれた記事は「人工知能が人間を超える! 『AI バブル相場』始動へ <うわさの株チャンネル>」。グーグル開発の人工知能が囲碁の世界トップ棋士を圧倒したことの衝撃、それをきっかけに株式市場で起きるかもしれないこと――AIバブル相場形成の可能性を語ります。

 株探の投資テーマ関連株ページのアクセス状況も、人工知能(AI)を筆頭に、フィンテック自動運転車など、人工知能技術に関連したテーマが上位に並び、株探においでくださる投資巧者の皆様も、同じく大相場の匂いをかぎ取っているもよう。

 1990年代終盤、ITが社会全体に浸透するなか、IT企業への成長期待の高まりがやがて、ITバブルへと育って行きました。AIが今、世界を変えつつある状況は、ITバブル前夜と近いのかもしれません。

 人工知能がソフトウェアにおける長期の大テーマなら、建設はインフラにおける大テーマということになるでしょうか。「建設株、燃え上がる“株高シナリオ”」は建設各社のおかれた良好な収益環境に改めてスポットライトを当て、ページビュー(PV)を伸ばしました。

 そのほかで人気を集めた銘柄紹介記事は以下の通りです。

  農業だって自動化へ、「農機自動運転」で実る株 <株探トップ特集>
  3月に配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 <割安株特集>
  低PERの【連続最高益】更新リスト 38社選出 <成長株特集>
  注目が高まる【REIT】高利回りベスト30 <割安株特集>
  発表迫る、16年2月期【業績上振れ】期待リスト 28社選出 <決算特集>
  フシ目1万7000円回復で注目の「高進捗・低PER」リスト <株探トップ特集>

 さて、長期の投資テーマに沿った記事が支持を集める一方で、ドル安・円高をきっかけに再び変調を来たしつつある全体相場の短期的な動向も押さえておかねばなりません。「植木靖男の相場展望」は週初13日に「戻り相場は茨の道」で「今後事ある毎に円高が進むリスク」への警鐘を鳴らし、多くの方に読まれました。

 実際に相場は円高進行から1万7000円を大きく割り込みましたが、ここからの動きは来週以降に明らかとなってきます。アクセスを集めた識者の見解としては、「伊藤智洋が読む『日経平均株価・短期シナリオ』」で18日寄り付き前に「14日の高値1万7291円が一時的な反発の終点となって、すでに下値を試す動きへ入っている可能性」を指摘。「富田隆弥の【CHART CLUB】」は「下値抵抗線の注視が続く」で1万6500円処を割り込めば再び調整入りとなり、「『彼岸底』『二番底』などを意識することになる」と予想。来週も全体動向からは目が離せない相場が続きそうです。

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