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コネクシオ Research Memo(6):顧客1人当たり収益性向上と経営のスリム化による費用抑制で5期連続の営業増益


■業績動向

○2016年3月期業績動向

(1) 2016年3月期業績の概要

コネクシオ<9422>の2016年3月期業績は、売上高が281,307百万円(前期比0.6%減)、営業利益は9,203百万円(同7.1%増)、当期純利益は6,149百万円(同22.6%増)となり、減収ながら営業利益は5期連続して増益を確保したほか、利益は何れも過去最高を更新した。

微減収になったのは、販売台数が前期比3.2%減の288万台へ減少したことに加えて、通信キャリア等からの手数料収入が減少(前期比3,694百万円減少)したことが主要因。
2台目需要としてのタブレット端末を始めとした新規販売は伸長したものの買替サイクルの長期化や、加えて今年2月からのキャッシュバック抑制の影響で新規販売の減少により、販売台数は減少した。収益面では、コンシューマ事業のうちキャリア認定ショップでアクセサリー等の携帯周辺商材やコンテンツ販売、光回線の販売に注力し顧客1人当たりの収益が向上した。

これにより、売上総利益は46,214百万円(同1.6%減)となったが、販管費はコスト削減を継続的に実行したことで37,011百万円(同3.6%減)と抑制。この結果、営業増益を確保し、営業利益率は前期比で0.3ポイント改善し3.3%へ上昇した。なお、当期純利益の伸び率が高いのは、住宅ソリューション事業(集合住宅向けインターネット接続サービス)の譲渡による特別利益(297百万円)の計上や所得拡大促進税制※による税額控除等(約140百万円)がプラス寄与したためだ。

※平成27年度税制改正において要件の拡充が行われた。具体的には、雇用者への給与等の支給額を一定割合以上増加させる等の要件を満たした場合、その増加額の10%を法人税額から控除できるというもの(税額の10%、中小企業者等は20%が上限)。

一方、期初会社計画(売上高285,000百万円、営業利益8,150百万円)対比では、売上高の下ぶれは販売台数が期初計画を12万台下回ったことが主因。にもかかわらず、営業利益が計画を上回ったのは、光回線の獲得や携帯周辺商材の販売強化による収益性の向上と、コスト削減の継続効果がそれぞれ想定以上となったことによる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)

《HN》

 提供:フィスコ

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