3Dマトリックス Research Memo(9):当面は資金繰り等の不安はなし、安定した収益体制の確立が望まれる
■財務状況等及びリスク要因
(1)財務状況
スリー・ディー・マトリックス<7777>の2015年7月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比467百万円減少の6,341百万円となった。主な変動要因としては、現預金の減少で524百万円、在庫の増加で29百万円、投資その他の資産の増加で20百万円となっている。
一方、負債は前期末比10百万円増加の438百万円となった。主に前受金の増加18百万円によるものとなっている。また、純資産は前期末比478百万円減少の5,902百万円となった。主に四半期純損失の計上に伴う利益剰余金の減少452百万円によるものとなっている。
経営指標で見れば、自己資本比率で87.7%となっており、現預金の水準も4,000百万円を超えた水準となっていることや、各銀行からの借入枠も十分に継続していることから、当面は資金繰り等の不安はないものと判断される。とはいえ、まだ安定した収益体制を確立しているわけではなく、現預金の流出が続いている状況に変わりない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ