＜注目銘柄＞＝東精密、半導体大相場に乗り上昇新局面入り

　東京精密<7729>は昨年来フシ目となっていたボックス上限をブレーク、３０００円台を新たな活躍の舞台に一段の上値追いが見込めそうだ。

　半導体製造装置の大手メーカーだが、受注環境は追い風が強い。世界的にスマートフォンの高機能化が進むなか、特に新興国のハイエンド・モデルへの需要シフトで半導体需要が増勢。また、ビッグデータの普及加速を背景としたデータセンターの増設需要やＩｏＴ時代到来に代弁されるデジタル化社会が、３次元ＮＡＮＤ型フラッシュメモリーに代表される半導体の大容量化および高速化を促している。

　同社の１７年３月期業績は、中国スマホメーカーの急速な台頭と歩調を合わせるように収益が上振れ、営業利益段階で従来予想の１１５億円から、前期並みの１３０億円に増額修正されている。計測器部門もＩｏＴ分野のニーズを取り込んで回復色をみせており、１８年３月期は増益転換が有望視される。（市）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）

最終更新日：2016年11月15日 10時03分