グッドスピーが急落、東証が改善報告書と上場違約金を徴求

　グッドスピード<7676>が急落している。同社は前週末の３月２９日、２３年９月期の連結決算を発表した。売上高は前の期比１４．６％増の６４４億６６００万円、最終損益は３５億２７００万円の赤字（前の期は３億６００万円の黒字）だった。前期末時点で債務超過となった。同社は車両販売の売り上げ計上の不正発覚を受け、第三者調査委員会を設置。監査手続きなどで時間を要したことから、決算の発表が遅れていた。東京証券取引所は同日、グッドスピーに対し、改善報告書と上場契約違約金の徴求を行うと発表。これらをネガティブ視した売りが出たようだ。

　同社は過年度の決算の訂正も発表した。２３年９月期までの３期分の有価証券報告書に関しては、監査法人側は意見不表明としている。なおグッドスピーは３月１日、同社に対しガソリンスタンドを運営する宇佐美鉱油（愛知県津島市）が２段階でのＴＯＢ（株式公開買い付け）を実施すると発表。第１回は代表取締役社長で筆頭株主の加藤久統氏が保有する株式を１株７２２円で買い付け、その後第２回に少数株主の保有株式を１株８５０円で買い付ける。実施時期は第１回が４月上旬、第２回が５月上旬を予定する。

出所：MINKABU PRESS