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7590 タカショー

東証S
508円
前日比
-3
-0.59%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
26.5 0.69 1.57 23.79
時価総額 89.4億円
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タカショー Research Memo(8):第3四半期はわずかに減収ながら増益を確保


■決算概要

(2) 2016年1月期第3四半期連結累計決算の概要

タカショー<7590>の2016年1月期第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が前年同期比1.8%減の14,154百万円、営業利益が同15.2%増の793百万円、経常利益が同1.5%増の1.5%増の752百万円、四半期純利益が同3.0%増の430百万円とわずかに減収ながら増益であった。ただ、売上高、利益ともに計画を下回る進捗となっているようだ。

売上高は、注力する商品群である「エバーアートウッド」関連商品や屋外ライト(ローボルトライト)、景観建材が好調に推移したことからプロユース部門が伸長したものの、日除け商品の販売不振等によりホームユース部門が落ち込み、全体としてわずかに減収となった。

一方、期初計画に対しては、プロユース部門及びホームユース部門ともに下回る進捗となっている。プロユース部門は、2014年の消費税増益による住宅市場の低迷(新設住宅着工数の減少)によりエクステリア分野が出足で苦戦したことが影響した。また、ホームユース部門は、ホームセンター業界全体が伸び悩むなか、第2四半期において日除け商品が天候不順の影響により大きく落ち込んだ上、商品導入のリピート率が低下したことが計画を下回る要因となった。

損益面では、ホームユース部門における値上げ効果等により原価率が低下したことに加えて、販管費の圧縮を図ったことから営業増益となり、営業利益率も5.6%(前年同期は4.8%)に改善した。

財務面では、プロユース部門が増収となったことに伴い売上債権が増加したことやショールームの新設等により総資産が17,540百万円(前期末比4.8%増)と増加した一方、自己資本は7,685百万円(前期末比0.7%増)とほぼ横ばいであったことから、自己資本比率は43.8%(前期末は45.6%)にわずかに低下した。

販売ルート別(単体)及び主力商品別(連結)の業績は以下のとおりである。

プロユース事業は緩やかな増収となったものの期初計画を下回る進捗となった。主力の「エバーアートウッド」関連商品は順調に伸びてはいるものの、新設住宅着工戸数が減少したことでエクステリア市場全体が低迷したことから計画には届かなかった。ただ、エクステリア市場は徐々に回復する傾向にあり、同社の業績も尻上がりに好転しているようだ。一方、前期(2015年1月期)よりコントラクト分野に販売を開始した景観建材「エバーアートボード」シリーズは小規模ながら大きく伸びており、いよいよ本格的な業績貢献も視野に入ってきた。

また、もう1つの主力である屋外ライト商品の売上高は緩やかな伸びとなった。プロユース事業部で取り扱う同社独自の「ローボルトライト」がマイスター制度の効果(認定者の増加)などにより大きく伸びたものの、ホームユース事業部でソーラーライトが伸び悩んだことから緩やかな伸びにとどまった。

一方、ホームユース事業部は大幅な減収となり計画を下回った。ホームセンター業界全体が伸び悩むなかで、特に商品分野における「園芸・エクステリア」の売上高が想定よりも減少したことが同社の業績にも影響を及ぼしているようだ。加えて、6~7月における天候不順の影響により日除け商品の売上高が大きく落ち込んだことが業績の足を引っ張った。

海外展開については、英国子会社(ベジトラグ)ブランドによるグローバル展開に向けて着々と準備を進めている段階である。英国内においてはガーデンセンターの再編等の影響を受けてやや低調に推移しているものの、オーストラリアや欧州向けが堅調であり、来期からは米国の販売子会社も稼働する予定である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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