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7046 TDSE

東証G
1,832円
前日比
-37
-1.98%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
19.5 1.92 0.55
時価総額 40.3億円
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決算発表予定日

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TDSE Research Memo(7):コンサルティングサービスの安定成長とプロダクトサービスによる成長加速を図る


■TDSE<7046>の中期経営計画

3. 成長戦略
「MISSION2025」では、コンサルティングサービスは安定的に成長し2026年3月期に売上高29億円以上、プロダクトサービスは成長を加速し売上高4億円以上を達成する方針だ。以下の成長戦略を展開する計画であるが、なかでも人材強化が成長戦略成否のカギとなっている。

(1) コンサルティングサービス
顧客信頼のさらなる向上、人材の早期育成と強化、新たな技術ニーズへの対応の3つの取り組みによって、成長の好循環を生み出す方針である。顧客信頼のさらなる向上では、顧客とのネットワークや国内最高峰のデータサイエンティストなどの強みによって、獲得した顧客信頼を一層強固なものにする。人材の早期育成と強化では、プロジェクトを担い同社の成長を牽引するリーディング人材を早期に育成する独自プログラムを拡充するとともに、技術人材の採用も強化する。そのため2023年3月期から2026年3月期で、技術人員を100名から141名、リーダー人員を31名から41名へと増強する計画である。新たな技術ニーズへの対応では、大規模言語モデルや高度なAI設計、AI実装・運用管理など先進のAI・データサイエンス技術にキャッチアップすることで、日々高難易度化が進む顧客課題の解消を支援する。

(2) プロダクトサービス
a) ソーシャルメディアマーケティング事業
XやInstagramなどを使ったSNSマーケティング市場は1兆円を超え、2020年代後半には2兆円に達すると言われるほど強い成長を続けている。一方で、ソーシャルリスニングツールが利用するXのAPIが有償化されたことに伴い、安価なSNS分析ツールが淘汰され、各種SNSベンダーとオフィシャル契約を締結している同社「NetBase」への問い合わせや受注が拡大している。この流れに乗ってさらに優位性を固めるため、独自のAI技術を活用してトレンド予兆や投稿文自動生成など効果的な分析結果を提供できるサービスを提供する方針である。マーケティング手法も、従来のデジタルマーケティングによる訴求から代理店販売網の強化によるプッシュ型へと変更していく考えである。

b) カンバセーショナルAIソリューション事業
世界の対話型AI市場は、2028年には2023年の3倍に当たる約300億ドルまで成長すると言われている。そのようななかでOpenAI社の「ChatGPT」の人気が先行しているが、GoogleやAmazonでも生成AIサービスが提供される予定で、競争が激化することが予想されている。同社は、業務システムとの連携・拡張性の高い世界有数の対話型AIプラットフォーム「Cognigy」を擁する強みを活かし、「Cognigy」に搭載する自社製・他社製プロダクトを積極的に開発/導入し、デジタルマーケティングを中心に集客する方針である。「Cognigy」導入当初はFAQ型のチャットボットのニーズが高かったが、足もとでは他の業務システムとの連携機能を用いた本来のトランザクション型に対するニーズが高まってきた。このため既存のチャットボットの応答精度を大幅に高めることを目的に、「Cognigy」にOpenAI社の「ChatGPT」を標準搭載したほか、同社が独自に開発した生成AI「TDSEQAジェネレーター」を組み合わせてSaaSプロダクトとしてライセンス販売を開始した。さらに、他社チャットボット製品でも活用できるよう、OEMライセンスとしても展開する計画である。

プロダクトに関しては他にも、SaaS型低コスト・高性能のAI画像解析サービス「TDSE Eye」の自社開発や、競合企業のSNSアカウントの分析ができる「Rival IQ」の導入など、積極的に開発/導入を進めている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《SO》

 提供:フィスコ

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