貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

6890 フェローテク

東証S
2,950円
前日比
+61
+2.11%
PTS
2,940円
22:12 04/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.2 0.66 3.39 123
時価総額 1,390億円
比較される銘柄
アルバック, 
ニデック, 
京セラ
決算発表予定日

銘柄ニュース

戻る
 

フェローテク Research Memo(8):2025年3月期以降は再び成長路線へ(1)


■中長期の成長戦略

1. 中期経営計画の概要(目標値の修正)
フェローテックホールディングス<6890>では、2021年5月(2021/5/28リリース)に中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)を発表したが、その後の業績が好調であったことから、2022年5月にこの計画の目標値を上方修正した。しかし現在の半導体業界を取り巻く環境は2022年5月の見込みよりは厳しいものとなっていることを踏まえ、2023年5月に目標値を下方修正した。現在では売上高2,200億円、営業利益325億円(営業利益率14.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益180億円を目標としている。ただし下方修正したとはいえ、当初の計画よりは大きく上回っている。

2. 基本方針と定量的目標(KPI)
(1) 基本方針
基本方針は変わっておらず、以下の重要施策を実行していく。

(事業成長)
・成長の徹底追及、積極投資を継続
・ 既存事業の競争力強化・シェアアップに加え、非半導体事業の強化を推進
・ 「車載セクター」を新設・戦略的に強化(2024年3月期第1四半期から計数開示、2025年3月期から開示セクターに)
・製品開発やM&A等により、事業・製品の多様化を加速

(グローバル生産体制の強化)
・マレーシア拠点の早期稼働
・石川工場の増強、熊本工場の立ち上げにより「日本回帰」を推進

(経営基盤の強化)
・品質管理の強化を継続
・デジタル化・自動化・AI化・見える化を継続推進
・人材強化の継続

(財務・株主還元)
・投資機会と財務の適切なバランス確保、当期純利益重視・ROIC管理強化を継続
・収益増強により株主還元を増加させていく基本方針、配当性向20%を意識

(2) 主な数値目標
中期経営計画の目標値を下方修正したが、同時に2025年3月期及び2026年3月期の目標値を発表した。2025年3月期に売上高2,700億円、営業利益450億円、2026年3月期に売上高3,600億円、営業利益600億円を掲げている。今後の動向に注目したい。

(3) 主な工場新設・生産能力増強の状況
2024年3月期の設備投資額は96,900百万円の予定で、2025年3月期には約60,000百万円になる見込み。

(4) 主な子会社の上場スケジュール
中国部品洗浄事業子会社は、2022年12月30日に深セン創業板市場に上場済み。(公募価格8.48元)。またパワー半導体基板子会社は上場可能時期が不透明のため証券会社とのアドバイザー契約を一旦解除し、現在は調整中。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SI》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均