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6400 不二精機

東証S
312円
前日比
0
0.00%
PTS
311.9円
09:54 05/13
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.2 0.80 2.24 888
時価総額 28.3億円
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決算発表予定日

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不二精機 Research Memo(5):2023年12月期は8.3%増収、1.9%営業増益も、9.0%経常減益の予想


■今後の見通し

1. 2023年12月期の業績予想
不二精機<6400>の2023年12月期の連結業績予想は、売上高8,483百万円(前期比8.3%増)、営業利益491百万円(同1.9%増)、経常利益457百万円(同9.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益353百万円(同4.4%増)となっている。自動車向けが半導体不足による自動車生産の回復遅れが緩和し、精密成形品その他事業は円安の一巡がありながら拡大予想となり、射出成形用精密金型及び成形システム事業も医療用・食品容器用が堅調で増収を確保する予想となっている。利益面では材料費の高止まり、円安の一巡により売上総利益率の低下が見込まれるものの、数量増で営業増益を見込む。ただし営業外で為替差益が減少するため、経常利益段階では減益予想とした。親会社株主に帰属する当期純利益は2022年12月期のコロナ禍関連の損失がなくなることで増益予想とした。

なお、同社は、上期の売上高4,031百万円(前年同期比7.7%増)、営業利益126百万円(同51.2%減)、経常利益108百万円(同60.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益79百万円(同52.1%減)とした。上期業績を厳しく見ているのは、収益性の高い精密金型の売上高が10%程度減少、製品MIXの悪化で利益が悪化する見通しであるためだ。下期には精密金型の回復、金型製作の抜本的な生産タームの短縮効果も見込まれ、通期では2事業の経常利益率は2022年12月期並みを確保できるとしている。

2. 事業別見通し
事業別売上高の見通しは、射出成形用精密金型及び成形システム事業が売上高3,081百万円(前期比2.0%増)、精密成形品その他事業が5,402百万円(同12.3%増)となっている。射出成形用精密金型及び成形システム事業は注力している医療用・食品容器用が1,766百万円(同15.9%増)予想と、中国を中心に日系医療機器メーカー向けに加え中国ローカル向けのダイアライザー用金型の拡大を見込んでいる。自動車向けは2022年12月期に自動車生産が伸び悩んだことで、2023年12月期は既存の金型の利用が多く新規金型が伸び悩むとして、全体での伸びは小さいと見ている。

精密成形品その他事業は、注力している自動車向けを4,099百万円(前期比11.7%増)と見込む。2022年12月期は半導体不足などで数量が伸びなかったが、2023年12月期は生産が正常化すると見て、引き続き東南アジアでの4輪自動車向けの拡大が寄与するもようだ。利益面では原材料高の高止まりや円安効果も一巡する見通しであるため、売上総利益率の低下が見込まれるものの、増収効果で売上総利益で増益確保を見込む。販管費ではEV関連等の新製品への研究開発費増などを見込むもコスト削減などにより対応し、営業増益確保を目指す。経常利益については為替差益67百万円の効果がなくなるため、減益となる見込みである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)

《YI》

 提供:フィスコ

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