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2016年09月02日12時22分

アーキテクツ・スタジオ・ジャパン---ビジネスモデル強化のため建築家の図面を一瞬で積算できるソフトを独自開発


アーキテクツ・スタジオ・ジャパン<6085>は7月15日開催のフィスコIR主催個人投資家向けセミナーに参加し、プレゼンテーションを行った。プレゼンテーションの要約内容は以下の通りである。

【事業の内容】
同社は日本最大級の建築家ネットワークを構築しており、現在2,755名の建築家が登録している。会員数は47,216名となっている。同社サービスをフランチャイズとして提供している工務店のサービスステーションは全国で194ヶ所あり、近い将来には全国で300ヶ所にまで増やす予定となっている。

【事業拡大の背景】
同社の事業は地方から広がった。その理由は地方には土地があり、地方の住宅建築は少しの工夫で良質な住宅を建てることが比較的容易になっているため。また東京、大阪などの都市部で活動する建築家は多いが、地方を中心に活動する建築家は少ない状況となっていた。そこで同社は東京や大阪の建築家を地方に派遣していったのが同社事業の始まりとなっている。

建築家は、平均的に1物件当たり50回ほどクライアントと打ち合わせ(設計、現場管理のなどを含める)を行う。そのため、地方で建築家に家を建ててもらおうとすると交通費だけで相当な金額になる。同社は全国のどの建築家を呼んでも交通費は無料という仕組みを顧客に提供している。この仕組みにより同社サービスが全国に広がったひとつの要因となった。

従来の業界慣習では、一般的に建築家に設計を依頼するには、建築家を選定してすぐに設計契約を締結しなければいけないため、設計内容や予算が不確定で顧客にとってリスクが高くなってしまう。また、設計開始までに一部費用も発生することがあった。そこで同社のサービスでは、設計契約締結までにお試し期間を設けた。当該期間中は、顧客の要望を専門スタッフが聞いて、建築家の絞り込みをかける。その後、建築家とプラン内容、コストを確認し、工務店と最終的な契約を締結できるかを確認する。当該期間中であれば顧客は無料で建築家も変更でき、プランニングも中止できる。このような仕組みは顧客にとって利便性が高いため普及が進んだ。最近では2名の建築家から同時にプラニングを受けられるサービス「プランニングコースDUAL」も開始した。

【同社の強みと弱み】
同社の事業テーマは建築家の専門店であり、住宅の販売ではない。同社は供給側の論理で既定商品のみを販売するのでなく、一回一回の注文に合わせて建築家に創造させていく仕組みのため注文内容に範囲制限がないことが強みとなっている。一方で低予算のプラニングは不得手だったことが挙げられる。その理由は建築家の設計した住宅はコストが分かりにくく、積算に非常に時間がかかる。そして、ほとんどの物件で予算超過となり、その調整に時間がかかっていた。一般的な顧客からの予算は2,000~3,000万円が多いため、もともと建築家に依頼するのが難しい状況があった。

こういった状況を改善するために、同社は複雑な建築家の図面を一瞬で積算できるソフト「cosnavi」を独自に開発した。また、合わせたい金額を入力するだけで、複数通りの仕様変更案をアドバイスしてくれるAI機能「ワンタッチVE」も追加する予定となっている。

【新たな取り組み】
日本全国には空き家が約820万戸あり、2030年には2,000万戸を超えると言われている。また、空き家の中に状態が良い物件が存在するが、それがどこにあって、どのような状況となっているかは国が把握できていない状況である。そこで同社は建築家と学生による全国の空き家調査を企画している。その第一陣の調査隊がこの夏に活動を開始する予定。この取り組みの目的は全国の空き家を建築家の専門的な視線と分析でデータ化し、残すべき優良な住宅をリスト化し、「持主」「自治体」「企業」の連携でリノベーションを行うことである。同時にITインフラを整備し、短期的に企業が利用可能なオフィス化を実現することである。この取り組みを地方自治体に提案したところ興味を持つ地方自治体が多くなっている状況となっている。

《YF》

 提供:フィスコ

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