貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6058 ベクトル

東証P
1,322円
前日比
+22
+1.69%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.4 3.84 2.34 20.28
時価総額 620億円
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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】決算を手掛かりに個別対応、短期資金は出遅れ目立つ中小型株にシフト(訂正)


決算を手掛かりに個別対応、短期資金は出遅れ目立つ中小型株にシフト

●本格化する決算を前に持ち高調整の動き

日経平均株価は1月23日に付けた3万6984円をピークに調整を継続しており、週末には節目の3万6000円を割り込んだ。海外ファンドの資金流入などによる年初からの急騰で過熱感が警戒されていたが、日銀の金融政策の正常化観測が再燃したことがリバランスのきっかけとなったようだ。また、決算発表シーズンを迎えて、いったん利益確定を図る持ち高調整の売りが入りやすい状況でもあった。

米国で大型テック株の決算を控えているほか、国内でも主要企業の決算発表が本格化するため、2月半ば辺りまでは決算を手掛かりとした個別対応が中心となろう。これまではインデックスに絡んだ資金が中心だったが、目先的には相対的に出遅れが目立つ中小型株に短期的な資金はシフトしやすいだろう。

●活躍が期待される「注目5銘柄」

◆ANYCOLOR <5032> [東証P]
バーチャルライバープロジェクト「にじさんじプロジェクト」運営のほか、コンテンツIPを活用したグッズ・デジタルコンテンツの販売などを手掛ける。足もと24年4月期第2四半期累計(5-10月)の営業利益(非連結)は前年同期比50.4%増の64億8200万円で着地。通期の同利益は前期比35%増の127億円を見込む。株価は昨年12月半ばに急落したが、その後は上値抵抗の200日移動平均線を巡る攻防を経て、窓埋めを完了した。今後は昨年12月の戻り高値3955円トライから昨年9月高値4150円を意識したトレンド形成に期待。

◆テクノロジーズ <5248> [東証G]
エンターテイメントに関連する映像ソフトウェアや人工知能(AI)を活用したアプリケーションの開発を手掛ける。そのほか、子会社ではクラウド型派遣管理システム「jobs」、ドローンや3D(3次元)画像データなどの最先端技術を駆使したソーラーテクノロジー事業、笑顔認証システムなども展開。昨年12月29日に、24年1月期の連結営業利益を従来予想の4億5500万円から7億3700万円へ大幅に上方修正した。なお、1月12日には太陽光設備に関する大型案件を2億500万円で受注したと発表している。株価は1月4日に付けた上場来高値4830円をピークに大きく調整したが、25日線を支持線としてリバウンドを見せ、26日には4735円のザラバ高値を付けている。最高値更新からの一段高に期待したい。

◆マネーフォワード <3994> [東証P]
資産管理・家計管理ツール「マネーフォワードME」、個人向け経済メディアの「MONEY PLUS」などを運営。「マネーフォワードME」では資産形成コースを強化しており、新NISA(少額投資非課税制度)効果による需要増が見込まれる。そのほか、1月16日から「マネーフォワード クラウド確定申告」で、確定申告に関する相談を税理士にチャットで行える「業務・税務サポート」を開始。また、「マネーフォワード クラウド連結会計」が英語表示に対応し、日・英語の切り替えが可能となり、法人向けの利便性を向上させている。24年11月期の業績見通しが評価され、株価は直近で窓を空けて急伸し、200日線を上回ってきた。52週線も上放れており、昨年6月高値の6487円が意識されてきそうだ。

◆ベクトル <6058> [東証P]
PRやプレスリリース配信、ダイレクトマーケティング事業などを手掛ける。足もと24年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結業績は、売掛債権の貸倒引当金を計上した影響があったが、最終利益は前年同期比4.1%増の29億8700万円で着地。なお、期末一括配当は従来計画の28円→29円(前期は19円)に増額修正を行っている。株価は昨年4月高値の1572円をピークに調整を続けていたが、昨年12月安値1020円をボトムにリバウンドを見せており、13週線を支持線に変えて26週線を上放れてきた。1260円辺りに位置する52週線突破からの一段高に期待。

◆西松屋チェーン<7545>[東証P]
ベビー・子供用品の専門店「西松屋」を全国でチェーン展開。1月22日に発表した1月度の既存店売上高は前年同月比5.6%増だった。12月度の2.9%減から増収に転じた。月後半にかけて気温が低下し、冬物の衣料販売が好調だった。株価は昨年12月高値の2298円をピークに調整を続けているが、上向きで推移する13週線が支持線として機能しており、リバウンド狙いのタイミングとなろう。

(2024年1月26日 記)

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