6050 イー・ガーディアン 東証1 15:00
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2016年06月17日16時01分

EG Research Memo(1):ネット監視事業最大手、ソーシャルゲーム分野の成長で最高益


イー・ガーディアン<6050>は、SNSやソーシャルゲームの運営者向けに監視や顧客サポートなどのサービスを提供するITベンチャーである。1998年にコンテンツプロバイダとして誕生し、インターネット業界の創成期に様々な新事業を手掛ける中で2005年に掲示板投稿監視事業に一本化し、イー・ガーディアン株式会社に商号変更した。2010年に東証マザーズに上場してからは、ネット監視事業のイーオペ(株)、人材派遣業の(株)パワーブレイン※1、デバッグ事業※2のトラネル(株)、HASHコンサルティング(株)などをグループ化し、事業領域を拡大してきた。現在は関連会社5社を含め全国に5都市9拠点、723名の従業員を抱える企業グループである。

※1パワーブレインは現在のリンクスタイル(株)。
※2デバッグ(debug)とは、コンピュータプログラムに潜む欠陥を探し出して取り除くこと。

主力事業は、ソーシャルサポート事業とゲームサポート事業である。ソーシャルサポート事業は、投稿掲示板やブログ・SNSなどのコミュニティサイトなどを対象に監視・カスタマーサポート、運用、分析といった多種多様な業務を代行する。厳選された人材による監視サービス(有人監視)が基本であるが、その効率を上げるために専門特化した監視ツール(システム監視)も併用される。独自開発されたAI(人工知能)型自動テキスト監視システムの「E-TRIDENT」、東京大学との共同研究により生まれたAI型画像認識システム「ROKA SOLUTION」ともに AI機能により自動的に認識精度が上がる特徴があり低コストかつ高品質なサービス提供をする上で武器になっている。

ゲームサポート事業は、オンラインゲームを運営するクライアントに対し、問い合わせ対応を始めとする運営をサポートするとともに、デバッグ等の周辺業務も請け負う。ゲームをリリースする前に行うデバッグ作業からリリース後の問い合わせ対応までをワンストップで提供できる体制を整え、他社との差別化を狙う。

2016年9月期第2四半期の業績は、売上高1,818百万円(前年同期比29.5%増)、営業利益238百万円(同99.7%増)となり、過去最高の売上高と営業利益を達成した。特に営業利益はほぼ倍増し、増益率の高さが顕著な決算となった。ソーシャルゲーム市場の拡大を背景にゲームサポート事業が好調だったことが主な要因である。この流れを受けて2016年9月期通期も売上高3,544百万円(前期比17.3%増)、営業利益402百万円(同22.3%増)と増収増益を見込む。年度予想に対する上期の進捗率では、売上高で51%、営業利益で59%となっており、下期は業績が上向く過去の傾向からすれば計画達成は難しくはないだろう。

成長戦略は「総合ネットセキュリティ企業」へのステップアップである。注目の施策としては、ソーシャルサポート事業において、人工知能型画像認識システム 「ROKA SOLUTION」を顧客コンテンツ上のサービスと位置付け、システム販売を強化する。ゲームサポート事業においては、ベネッセ<9783>グループの(株)TMJとの協業により中国とフィリピンに提携センターを設立した。海外BPO事業への布石として、今後の海外展開の動向に注目したい。

同社の売上高営業利益率は10.9%(2015年9月期)、売上の成長性(前期比)は22.2%(2015年9月期)であった。同業他社と比較すると、どちらの指標においても他社をしのぐ水準にある。ROEにおいて15.9%(2015年9月期)と高い経営効率を示す。2016年9月期の配当予想はまだ行われていないが、3年連続増配の実績からすれば、順調な利益を背景に増配に着地するとの予想が順当だろう。

■Check Point
・2010年の上場後以降、M&Aを積極化、総合セキュリティ企業グループへ
・16/9期2Qは営業利益倍増、ソーシャルゲーム事業がけん引
・AI型画像認識ツールが進化、監視から販促へ用途拡大

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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