ＪＦＥ、国内大手２証券は１７年３月期経常利益計画は保守的との見解

　ジェイ　エフ　イー　ホールディングス<5411>が大幅続落。現在は今日の安値圏で推移している。

　同社は２６日引け後、１６年３月期の連結決算を発表。売上高は前の期比１０．９％減の３兆４３１７億４０００万円、経常利益は同７２．２％減の６４２億３９００万円となった。野村証券では、１７年３月期通期の会社の経常利益予想が６５０億円との見通しが示されたことについて、会社計画では輸出価格が３月末のアジアの鋼材価格の状況を反映したものが織り込まれており、４月以降の価格上昇を考えると、今後のスプレッドの反落リスクを考慮しても保守的とみられると指摘。業績予想を下方修正し目標株価を１８１０円から１６９０円へ引き下げ、レーティングは「ニュートラル」を継続している。

　また、ＳＭＢＣ日興証券は１６年３月期の連結決算の印象ははニュートラルと指摘。今期経常利益計画６５０億円は３月末の価格前提であり保守的で一見ネガティブにみえるも、第２四半期以降の輸出採算の改善などを考慮すれば、同証券予想の１７年３月期経常利益１１００億円は十分に達成可能と考え、投資評価「２」（中立）、目標株価１６００円を継続している。
《ＭＫ》

株探ニュース